【🇮🇹イタリア校⑩】イメージとは違う？

Ciao！ポモドーロと病葉がとうとうブログを書いてくれてうれしいべねじくとです。なんと、せきららUWCにしては珍しく投稿の頻度が高いですが、ブログは書けるうちに書いて投稿しておこうということで。

さて、またまたイタリア校の紹介っぽくなってしまうのですが、、、
イタリア校の紹介ではいつも「音楽が盛んだ」と言われています。事実、音楽はとても盛んです。でも、ある日数学の授業中に友達が「この学校は音楽ばかり強調されていて、紹介で全然理系のことに触れないから、自分としては不安だった」と言い、先生を含めてディスカッションをするということがありました。確かに、音楽のことばかり強調されて、ほかのことがかすみがちなイタリア校。今回はそのかすみがちな部分を紹介したいと思います。（最近紹介ばかり書きがちなのでそろそろ体験談なども書いていきます）

理系ならば！

イタリア校にはScienceに力を入れている、というイメージはないと思います。というか、UWCに対してそういうイメージを持っている人は少ないと思います。でも、実際には私たちにかなりの機会を与えてくれます。数学では、イタリアの数学オリンピックの予選に参加する機会がありますし、化学や生物の先生に「団体と協力してsustainabilityに関するワークショップをしたい」と言えば手伝ってくれたりもします。ただ、これくらいならほかのカレッジでもできるでしょう。
ですが、実はイタリア校には、トリエステ近郊に位置しているという点が理系に興味がある人たちには大きな魅力なんです。私もイタリア校に来るまで知らなかったのですが、なんとトリエステ周辺には重要な科学関係の機関や施設が多く存在しているんです！
主な機関を下にまとめてみました。

• Area Science Park

• Centre of Molecular Biomedicine - CBM

• International Centre for Genetic Engineering and Biotechnology - ICGEB

• The Abdus Salam International Centre for Theoretical Physics - ICTP

• National Institute of Nuclear Physics - INFN

• National Institute of Oceanography and Experimental Geophysics - OGS

• Elettra - Sincrotrone Trieste

• International School for Advanced Studies - SISSA

• University of Trieste

• Astronomical Observatory of Trieste - INAF

などなど

さらに、これらは存在しているだけでなく、とっている教科のクラスでこれらの施設を訪問して見学する機会も用意されています。例えば、私は生物と化学をとっているのですが、化学のクラスで放課後にElettra - Sincrotrone Triesteという、イタリア唯一の大型放射光施設に見学に行きました。また、トリエステでは学生も聞きに行くことのできる科学系の学会が開かれていたり、「科学における女性と女児の国際デー」にあわせて、トリエステ周辺の研究機関で研究をしている女性研究者がトリエステのカフェで自分の研究や女性研究者としてのこれまでのストーリーを話したりするイベントが開催されるなどしています。（こういったイベントがあるたびに教えてくれる先生たちにも感謝！）特に、最近は先生たちがこれらの研究機関と連絡を取って、研究に興味のある生徒たちを受け入れて研究に参加できるようにする、または研究室で学ぶことのできる取り組みも進めているようです。「○○体験」のようなものではなく、実際に研究室で研究に参加させてもらえることができるという機会はなかなかないため、そのような機会を提供してくれることはありがたいことだなあ、と思います。

「隠れ」理系にやさしいカレッジ

ここまでイタリア校が理系にも強いということを語ってきた私も実は、イタリア校が理系に強いというイメージは全く持っていませんでした。学校のHPやインスタグラムではよく音楽に関する投稿は見ても、理系のイベントなどはほとんど見たことがありませんでした。しかし、実際に学校に来てから、「イタリア校って結構理系が好きな人に向いてるんでは」と思うようになりました。もちろん、ほかのカレッジのほうが理系にとって魅力的、というイメージはあるかもしれませんが、（実際どうなのかはわかりません）イタリア校だって負けてない！ただ学校が大々的にアピールしていないだけです、きっと。イタリア校＝音楽、というイメージができている今、イタリア校の一生徒として、「隠れ」理系にやさしいカレッジだということをこのブログで発信することで、「UWCに行きたい！けど理系ってどんな感じなんだろう」と思っている人たちに「理系にも魅力的な機会があるよー！」と伝えたいべねじくとでした。
これからも、ほかのカレッジの人たちがブログを書いて各カレッジが実際どんな特徴があるのか、実体験に基づいて魅力を発信していけたらいいなー、と思っています。そのために、ほかのカレッジのブログも読みたいですね。
と、ほかのカレッジのブログに期待をしつつ、私はそろそろ生物の勉強に戻ります。

では、次の投稿で！Ciao ciao！