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ノートの落書きをアート作品みたいに紹介する


こんばんは、大越です。


お腹の空いた大学生が、「日常からのちょい逸脱」をテーマに色々やってみるこの企画。

本日は23日目です。




僕はよくノートに落書きをしてしまいます。

授業中、集中力が切れると始まる落書き選手権。参加者は僕一人。

どう言うわけか、授業中にする落書きが一番創作意欲が増しましなのです。


みんなも、そうじゃない?



おそらくは、「授業」という束縛からの解放、自由をひたすら求めるこの混じりっ気のない意志が、落書きにブーストをかけてくれるのです。


ですが、いくら真剣に描いたとてそれは落書きに過ぎません。日の目を浴びることはまずなく、そのまま忘れ去られてトイレットペーパーにリサイクルされてしまうのが落書きに課せられた運命……。


でも、そんなの寂しいじゃありませんか!!


と言うわけで今回はぁ!!



ノートの落書きをアートとして紹介しよう!!



輝け、俺の落書きぃ!!!





No.01



「裏表紙の少女」

(キャンパスノート、ボールペン)


問題演習に使用したキャンパスノートの裏表紙に描かれた少女。
空虚な瞳で上部の数式を見つめる表情からは、作者が数学に対して感じた無力感が反映されているといえよう。
その点から、この落書きは上部に書かれた数式を含めて初めて完成すると言っても良い。
少女のモデルが存在したのかは定かではない。




No.02



「生かされた顔」

(ルーズリーフ、シャーペン)


某国民的アニメのキャラクターを彷彿とさせる頭部に、角ばったガタイの良い肉体が結合されている。
視線がはっきりしないが口は大きく笑うこの表情は、価値観が交錯する現代社会において「生」「死」を日々彷徨うことの矛盾を描いているとされる。
似たような表現として、能面が持つ目と口元の意思表現にも注目したい。

長らく、「このモチーフは『人間』か、それとも『ロボット』か」という議論が専門家の間でなされてきたが、「服を着ていないのにひょうひょうとしている」と言う点から『ロボット』であるとするのが定説である。




No.03





「HEーBI」

(ルーズリーフ、シャーペン)


ある生き物の頭部のみを人間の顔に入れ替えることは、大越氏が好んだ表現である。
この作品ではヘビの頭部が中年男性の頭にすり替えられている。
作者の中で顔と生き物の組み合わせに法則性はないとされているが、真相は定かではない。
また、生き物の体に斑点を施すのも作者が好んだ表現である。
この作品は、作者が「好き」を気の赴くままに追求した一つの結果なのである。

また、左に描かれている「うんうん」とつぶやく男性に関しては詳細が分かっていない。
一説によると、「ちびまる子ちゃん」に登場する藤木君がモデルだとされている。




No.04




「忠告」

(ルーズリーフ、シャーペン)


「ノートをUPすればOK」とつぶやく男性の顔が描かれている。
落書きに発言の権利を認めているのは大越氏に特有の表現形態であり、じっと授業を受け続けることの孤独に対する微かな反抗、という深層心理が反映されていると考えて差し支えない。
「頭部に描かれているのは『髪の毛』か、『でかいバナナ』か」という論争は日本美術史を語る上で欠かせない一幕であったが、迫る記者団に対して作者自身が「髪ですよ」と一蹴した逸話はあまりにも有名。





以上、華々しい4作品でございました。

どうでしょう。美術館にいるような感覚がほんのりとしたのではないでしょうか。

将来は展覧会を開きます。森美術館で。


それでは明日もお会いしましょう。

読んでくださり、ありがとうございました。