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一発合格一級建築士が語る建築作品VOL.39

77.「ハウスO」/乾久美子


ファサードに窓を現さず、内側に開かれた建物となっています。白と木の組み合わせの建物って結構多いんですね。清潔感と温かみとかあって個人的には好きですけどね。木の部分も壁とはせず、ルーバーを採用することで視線を遮りながらも存在感は感じられるようになっています。勾配屋根で木の線材を天井に配することで指向性のある空間となっています。上手く視線を遮ることで一つずつの部屋で構成せず、廊下的な場所を居場所として利用することができています。中庭的な空間の使い方がよくわからないのと、昼間でも結構室内が暗いのが気になりますね。。


78.「21_21 DESIGN SIGHT」/安藤忠雄


壁面と屋根が一体となっているパターンですね。開きすぎず閉じすぎずといった形で三角形によって勾配屋根が形成されています。外部空間については人の動線や滞留を促す空間が直線的に形成されています。平面的には比較的シンプルなL字型なのですが、屋根の形状によってそれがあまり伝わらないような感じになっているような気がします。内部空間は壁面がコンクリートやガラス、天井と床は白を基調とする空間になっておりシンプルで洗練された空間となっています。屋根が床へと収束していることでバニシングポイントが見えて、遠近感を感じられるような空間になっているのではないでしょうか。

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