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:0024 五行歌集 しかくいボール 子どものことばは道しるべ 感想

詩集の紹介 第6弾!


顔は知らないけれど、この子成長しているなぁ

乳房など
比にもならない
いのち一つ孕んだ女の
腹のまるみの
美しさは

P.10より引用

クラス一
重い体重は
彼の誇り
身長を尋ねても
「20キロ!」

P.123より引用

一日一回は
ぎゅうっとするの
23キロを抱え上げる
今の私の
最も幸福な重労働

P.126より引用

お腹の中にいた息子が、小学生ぐらいまで成長した。唯々しあわせで、かみあわない会話にあたらしい発見があるようだ。その過程をまだわたしは体験したことはないけれど、母にも読んでほしいと勧めた。

五行歌の余白

五行歌がドンとページの中央にある。少しおおきめの文字で、余白もつれてきた。

五行歌五則
一、五行歌は、新形式の口語短歌である。
一、作品は五行からなる。例外として、四行、六行のものも稀に認める。(三十に一つくらいと思われる)
一、一行は一句を意味する。一息で読める程度の長さにすること。
一、全字数について歌らしい感じを保つこと。(二十音から五十音程度と思われる)
一、これ以外にはいっさいの制約をもうけない。

P.158より引用

文学フリマ東京37に向けて詩を書いているが、ページ数を160は確保できれば余白がおおくても物足りなさはないとわかった。わたしが書いている詩はいまのところ八行歌のようなものだ。ひとつ手付かずになっている詩の案があるから、五行歌にした詩集も書いてみようか。


しかくいボール

初めて見たサイコロを
じーっと眺めてかんがえて
それから彼は
高らかに叫んだ
「しかくいボール」

P.81 より引用

2歳の息子が言った名言。これがタイトルにするなんて当時はかんがえていなかっただろう。サイコロはボールでもある。バスケゴールにシュートぐらいはできそうである。使い方を制限しすぎていないか、日常的に子どもに問われている。

水源 純さんは文学フリマ東京36で出店されます

栢瑚kashiko五行歌部(仮)
ブース :S-43〜44
Twitter:@Kgogyoka


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