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:0208 十代に共感する奴はみんな嘘つき 感想

極端に考えすぎてしまう十代

確かにあの情緒不安定な時期にしか書けない詩はあった。過去の自分に共感できなくなってしまいそうだから、あのころの詩をひとつの詩集にまとめたい。「ビッチ」と兄の婚約者を罵ったかと思えば、その気丈さを評価したりもする。留年してずるずる大学を卒業しようとしない兄に対しても結局は「好きだ」と反転する。この過程が面白い。今の最果タヒさんが10代でないことが信じられないぐらいにあのころの現象がそのままある。

感情はサブカル 現象はエンタメ

この感情は王道ではないが、エンターテインメントにはなり得る。この小説のストーリーはテレビドラマや映画にはしづらい。描写がリアルではないと実写化の過程で削られてしまう恐れがある。でも、確実にエンタメではある。わかる人にだけ伝わるリアルを楽しめる小説です。

わたしも小説を書きたい

『作品は生命より重い! 美高美大の異常に平常な日常』の小説版を書いてみたいです。「あのキャラクターを掘り下げたい」と構想しています。

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