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:0017 川崎洋詩集 感想 

詩集がきたどー!

詩集はオノ・ヨーコのグレープフルーツしかない!そんなわたしが詩集を買いました。

書籍『詩の教室』の感想 インターネット詩人が 地に足ついた詩人から学ぶ を参照

『はくちょう』や『祝詞』から川崎洋さんの詩をくわしく読みたいと思いました。

ひらがなの詩 『たいよう』

たいようは らいおん
まぶしい らいおん
もえる らいおん
ひかる らいおん
あつい らいおん

P174 1-5行目より引用

まぶしい も ひかる も同じかもしれません。でも、子どものきもちだったらありったけのことばですごい!すごい!と褒めてもおかしくないです。

らいおんが
ゆめをみると
ほしが きらきらきら

P174 10-12行目より引用

らいおん=たいよう。かんたんなことば で 笑顔になれます。

考現学の詩 『はやしことばカルタ』

はやしたてることば が あいうえお順で並んでいる。

あんぽんたん
いじわる
うそつき
えっち
おたんこなす

P144 1-5行目より引用

おたんこなす は もう死語です。あんぽんたん はヤッターマンで聞いたことがある気がします。少し昔のことばを知ることができて面白かったです。


『許しましょうソング』の解像度

シルバーシートを譲らない若者たちの「これからの人生の暗さ」を想像して同情している詩です。

小さい時からあなた達
走り回れる広場なく
大声出せる野原なく

P.84 7-9行目より引用 

もしも植物のイノチから
復讐を受けるとするならば
受難の世代はあなた達
あああなた達

P.85 13-16行目より引用 

あの人は自分と違う生き方をしているのだと気づくこと。忘れないで生きていくこと。この詩がいちばん好きです。





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