【教育】未来を創る教育
先日、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』を読み終わりましたので、
その感想を書きます。
しかし、今回も前作の『1』と同様に考えたいことがたくさんあってですね。
やっぱり感想を分けて書くことにしました。
今回はその⑤となります。
▼前回の"その④"はこちら。
今回は作中に登場した教育の分野から、
GCSE
(英国の中等教育修了時に行われる全国統一試験)
についてのお話です。
GCSEは英国の中等教育修了時(日本で言う中学3年〜高校1年頃)に行われる試験で
科目は数学やサイエンスなどの必須科目に加え、
・シティズンシップ
・経済
・コンピューティング
・芸術&デザイン
・ビジネス
・ダンス
・映像
・エンジニアリング
・宗教
・音楽
・演劇
などの選択科目があり、選択科目を含めた履修可能な科目数は32科目にものぼるそう。
本作によると、これだけ多くの科目を各学校で教えることは困難なため、学校によって選択できる科目が限られているということはありますが、基本的には生徒が将来どんな職業に就きたいか、どこに進学したいか、といったことを考えて基本的には自由に科目を選択できるシステムのようです。
いや、すごくないですか!?
私はこれを読んだとき、純粋に
「羨ましい!」と思いました。
特に、
作中にも登場した選択科目"ビジネス"では、
生徒がこれからの世の中を生きていくための知識として、
・スタートアップの仕方
・基礎的な会計
など、
フリーランスとして働くための実用的な知識
を教えてくれるそう。
「これからはもう雇用されるだけの時代じゃない、自分で働き方を作る時代だ」
というのを国が伝えているんです。
なんかこういうのを見ると、やっぱり日本の教育は遅れているのかなーと思いますよね。
具体的で実用的な"生きる力"
を教えてくれる制度が、英国には既にあるわけです。
ビジネスだけではなく、コンピューティングやエンジニアリング、芸術、音楽など、
子どもたちのクリエイティビティを育てる教育を義務教育の段階から行うことが出来るのは、個人的にはかなり利点が大きいのではないかと思います。
また、GCSEに関して私が感じたのは、単純に
学力以外で、将来に繋がる沢山の評価基準があるというのは子どもたちの将来の選択肢を広げることになる
というのが一番良い点かなと思いました。
現在の日本では、
進学の際の"スポーツ推薦"などの枠はあれど、音楽や演劇・ダンスなどはどちらかといえば"部活や趣味で行うもの"という印象が強く、
あくまでも、学校の勉強が優先
と考える家庭は多いと思います。
しかし、GCSEの仕組みで見ると、数学など学校の勉強と同じ評価の対象として、それらが扱われるわけです。
つまり、
将来のために、本気で課外活動に取り組む
という姿勢の正当性が保たれると言いますか、
なんと言うんでしょう、
「部活なんて、学生時代頑張っても将来役に立たないよね」
という考えが少なくなると思うんです。
「学校の勉強はモチベーションが上がらないけど、自分が好きなことなら本気で打ち込める」
という子どもにとっては、日本の教育よりも英国のGCSE式の方が、評価されることが多くなりそうだなと思いました。
この考えは、子どもたちが学生時代に正々堂々と打ち込めるものの幅を広げ、
さらには人生の選択肢を広げることになる
と思うんです。
皆さんは、現在の日本式と、英国式、どちらが良いと思いますか?
コメントなどで考えを聞かせていただけると嬉しいです。
中々国の教育システムを変えていくのは難しいと思いますが、世界にはこんな仕組みもあるんだ と知ることは大切だと思いましたね。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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