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リーダーの資質



先日、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』を読み終わりましたので、
その感想を書きます。

しかし、今回も前作の『1』と同様に考えたいことがたくさんあってですね。
やっぱり感想を分けて書くことにしました。
今回はその④となります。

▼前回の"その③"はこちら


*この先、ネタバレ注意です!


ということで、今回は"リーダーの資質"についてです。

これは作中で、主人公の男の子が学年委員を決める面接を受ける準備をしているときに考えたもの。


作中で主人公は
「リーダーに必要な資質は何だと思うか」
という問いに対して、2つの回答を作っていました。

1つ目は

LEAD BY EXAMPLE
言葉だけで指示するのではなく、自分がまずやって見せることが大事


2つ目は

導く(LEAD)ということは、前から引っ張るということだけではなく、ときには一番後ろに立ち、後部が離れてしまわないように押し上げる(PUSH UP)こと


どうですか。
私はこの考え方、2つともかなり共感したんですよね。

1つ目に関しては、

"リーダーがお手本を示してくれるから周りが行動しやすい"
というのもメリットですが、もう一つ、

"現実的で具体的な指示になる"

というのが私は1番のメリットかなと思います。

やはり、言葉だけで
「○○しといて」と指示を出すのは、時として具体性に欠けることがありますし、
・どこで行うのか(場所)
・何を使って行うのか(道具)
・いつまでに行うのか(時間)

など、現実ベースの情報が少ないことで
指示された側は「無理だ」と思ってしまったり、"理不尽さ"を感じることになりかねません。

そこで、まずリーダーがお手本を示すことで、
指示する側とされる側、お互いに仕事の具体性と現実性が可視化されてきます。

その上で、リーダーもその仕事を行動ベースで理解して
「あ、これ1人じゃきついからもう一人呼んでくるわ」とか、
「結構時間かかるだろうけど、宜しくね」

などと様々な"細かな配慮"が出来ると思うんです。


よく部下が仕事が出来ないことを部下のせいにする上司の方もいますが、

指示された人が仕事をスムーズに出来ないのは、上からの指示がそもそも良くなかったのが理由

であることが多いと思います。

指示を出された人が
"しっかりとスムーズに仕事を行えるようにする"
というのもリーダーの重要な仕事です。


前にどこかの本でも読んだことがあります。

「トップの者こそ、足を動かして働きなさい」

意味合いは少し違うかもしれませんが、この考え方に似ていると思います。



2つ目は、
私がこれまで組織の運営に携わってきて、本当に大切だと思います。

よくリーダー像として

ナポレオンのようなカリスマ性

を挙げる方がいますが、

そもそも"カリスマ性"って何でしょうね。

調べてないですが、ここでは一旦

「トップにいて、周りがついて行きたくなるリーダーの性質」とでもしておきましょう。


そんな人は、世界中でもごくごく僅か

だと思います。

私は、リーダーが持つ組織の統率力は

磁力のようなもの

だと思います。

組織を樹形図的に見たとき、
リーダーに近い人はその考え方や思考の共有が十分に出来ていることが多いので、リーダーに"ついていこう"という意識が強いです。

しかし、樹形図の下層の部分、
先述した書き方で言えば"後部"は、それが十分とは言えません。リーダーの思考共有が行き渡っていないことがあるので、樹形図の上層と比べると"ついて行きたい"という意識が低いわけです。
これにより、組織から心も身体も離れやすいのはこの後部になるわけですね。


ですが、ここで重要なのは、

組織はピラミッド構造である

ということです。

当たり前ですが、組織の上層部よりも下層部の方が人数が多いことがほとんどです。

つまり、現場で組織の運営を担っているのは、リーダーの思考が共有しにくい、"後部"の人たちなわけです。

だからこそ、リーダーはこの"後部"をどれだけ離れさせないか、置いてけぼりにしないか、ということが大切になるのです。


これも以前テレビで見ました。
ある全国展開したカフェの社長は、行けるときには毎日どこかの支店に出向き、そこのアルバイトに不満や不安、上司の良い所、悪い所を聞くというものです。


出来るトップはアルバイトまで大切にするのです。

でも組織の仕組みを考えれば妥当ですよね。

一番店舗でお客様に向き合って、売上を支えているのはアルバイトなんですから。

このように後部を大事に出来るリーダーは、確かにリーダーとしての資質があると言えるのだと思います。


私も性格上、人が集まったらリーダー側の役割になることが多いですが、これらの考え方を大切にしながら生きていかないとなと思います。




ここまで読んでいただきありがとうございました!

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