本をたいせつに5

かみしばい「本をたいせつに」1(旧版)

※(注意)この紙芝居は旧版です。

学校の図書室で働いていると、本の扱いの乱暴さに嘆くこともしばしば。
なので、オリエンテーションで、こんな紙芝居を子ども達に読んでいます。
これで効果があるかどうかはわからないのですが、数年続けていると、少しは効き目があるような気はします・・・。

まず、表紙です。

本をたいせつに。

ここに、2つの本があります。
(本を見せます)
1つは古いけれど、まだきれいな本。
こっちは同じように古いけど、もっときたなくて、中のページも破れています。(ここで、本当にボロボロの本を見せると良いです)

※実際に同じ年に入荷した、ボロボロの本とまだきれいな本を提示したら、とても興味深く見てくれました。

さて、あなたはどっちの本を読みたいですか?
(子供達に聞きます。返事を色々と出してもらい、関心を引き出します)

図書室にはたくさんの本があって、あなたは好きな本を借りることができます。
ここで気をつけてしてほしいのは、「買う」と「借りる」の違いです。

もし、お母さんやお父さんが、あなたのために本を買ってくれたなら、
それは自分の本です。
自分の本だったら、返さなくてもいいし、汚しても破っても、
自分が困るだけなので、しょうがないです。
もちろん、お母さんは怒ります。
だって、本を買ってくれたのは、お母さんですからね。
(子供達が何か発言したら、無視せず、そうね、と相づちを打ちながら、続ける)

でも図書室の本は、自分の本ではありません。
ここにある本は、○○町のみんなが、学校の子供たちのために、
お金を出し合って 買いました。
だから 必ず返さなくてはならないし、きれいなままで返してほしいです。
なぜだと思いますか?
(ここで、問いかけるのがとても重要!)
(しばらく返事を待つ。発言をいくつも引き出す)

それは、次の人も、気持ちよく本を読むことができるようにです。

自分がきれいな本を読めるのは、
前に借りた人が、きれいなままで本を返してくれたからです。

でも、じつは それは前の人だけじゃなくて・・・
(ぺらりと、続く2ページ目を広げる)

前の前の前の前の人も、きれいに返していました。
そして・・・

まだまだ、も~っと前の・・・
(※ここが、最大の見せ場です!力を入れてください!)
(バッ!と、全部広げても良いし、1枚ずつ広げても良いです)

今までの!ず~っと! たくさんの! みんなが!
この本を きれいなままで! 

今までの全員が、一度も汚さないで!
次の人に渡してくれた本が、 今!(図書室を見回して)
ここにある本なのです!

ここまでで、前半。「本をたいせつに」2(旧版)に続きます。

※この紙芝居の画像をダウンロードできるようにしました。
紙芝居「本をたいせつに」(旧版)のダウンロード


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