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シソンヌを知ってほしい

わりと昔からお笑いに触れる機会は多かったように思う。
中学生の頃はオンエアーバトルは欠かさず見ていた。
キングコングが出演した回は録画したビデオを何度も見返していたし、パンクブーブーが出てきたときの衝撃は忘れない。
でも一番好きだったのは江戸むらさき。

他にもエンタや笑いの金メダル、レッドカーペット、レッドシアターと、わりとお笑い番組に恵まれた時代を過ごしてきたと思う。
そのせいか今でもお笑いは好きだ。
わりとゲラなのでどんな芸人でも笑えたりするのだが、やはりその時その時でお気に入りの芸人というのはいる。
その中でもシソンヌは格別だ。

2014年のキングオブコントで優勝し、知名度を上げた。
私もキングオブコントでシソンヌを知った。
優勝したものの特需のようなものはなかったようだが、私のようなライト層に知られるきっかけというのが大きかったのだろう、その後ライブ規模を拡大したり、その演技力や脚本力を買われてドラマに出演(じろうは脚本も)という事も多い。

特にお気に入りのコントがこの「ばばあの罠」だ。
面白い、もちろん面白い。
私はバナナマンや東京03も好きなのだが、やはりコントが好きなのだろう。
漫才でたまに入るミニコントとは比べものにならない、もはや演劇とも言って良いレベルの演技力で繰り広げられるネタが大好きだ。
シソンヌも、バナナマンや東京03に負けず高い演技力を持っている。
この「ばばあの罠」は市役所の生活課のふたりが、連絡がとれなくなったばばあの生存確認のために家を尋ねるところから始まる。
連絡が取れなくなった老人を訪ねるという現実的な設定なのだが、ちょっとずつホラーな展開となっていく。
が、基本的には笑いどころしかない。
このコントを見るだけでもふたりの演技力の高さを知ることができるだろう。
演技力が高いということは、感情を他者に伝える能力に長けているということだ。
演技力が高いということは、やりとりに違和感を感じずに見ることができるということだ。
この違和感を感じないというのは、とても重要だ。
お笑いなのだから変な設定もあるだろう、変なセリフもあるだろう。
だがそこに「違和感」を感じないというだけで、設定に集中することができる。
これで演技が下手だったら、せっかくの設定を活かしきれずに「恥ずかしさ」からくる笑いしか生まれないだろう。
そのくらい私はコントに「演技力」を求めている。

「うちの息子、実は」もその演技力を存分に知ることができるだろう。こちらもありがちな「引きこもりの息子と親」という設定。

引きこもりというものから連想されるのは、暗いイメージのコントかもしれない。
だがその予想は裏切られる事になるだろう。
引きこもりという題材をよくここまで明るいコントに仕上げたものだと思う。
もちろん、コントとしてとても面白いので見てほしい。

お笑いが好きと言いながらお笑いライブに行ったことはない。
行こうと思ったことがないといった方が正しいか。
ただシソンヌについては、ぜひともライブに行ってみたい。

#お笑い #シソンヌ #コント #キングオブコント


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