ツバメここにあり《詩》

ふつうじゃ ダメなんだ
ふつうのことは みんな言ってるから
ちょっと 過激じゃなきゃ
ダレのこころにも 残らないんだ

嫌いな声 荒らげた声が 聞こえてくる

寒さが痛みを和らげる
人の痛みには敏感で
自分の痛みには鈍感

｢この世界にいるとちょっとばかし酔っていないと書けないセリフなんかもあるんですよ。｣

いい気なもんだ

苦悩に関しては分析家なのに
快楽に関してはノータッチね

独りの夜に決行
大量のクスリなんていらない
あなたの言葉で殺って

乾き切る前に

こんなに人がいるのにね
血も心も繋がっている人が
一人もいないなんて

仲良く見えるあの人も
喧嘩をしたら無視されるだとか
ネイルの事ばかりって思われているけど
日々のやるせなさを誤魔化していたりだとか

排泄するかのように詩を書いてスッキリしているんだって


祈るように心を込めた歌だ

シャラシャラシャラシャラ

臆病になっていては

これから起きる修羅の道乗り越えられない

腎臓の半分を貴方にあげれば

わたしだけのフィヨルドになれる

この世から貴方が居なくなる事を考えては紅茶を飲んで菓子を摘んで