![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72956424/rectangle_large_type_2_23bbdf0cf99e4cdb2dae9b48014fd3fe.png?width=800)
反戦歌
.
朝露のフッと落ちにし 砲撃は遠く凍土の地を焼き払いて
.
泣き叫ぶ声すら凍ゆ 氷点下の空気を裂きて弾丸は飛び交う
.
いくさなどあるのかこんな陽の下で と思うように晴れたる初春
.
きっとぼくは夕餉を食べて風呂に入りい寝る 少女の虐殺さる間
.
想像してごらんよその平穏な窓の外を戦車が横切りゆく光景を
.
陽が落ちて対戦車砲の光たち花火のようにきっときれいだ
.
夜が明けて悲惨な現実をさらすまで震えておやすみ凍土の少年
.
豊穣の土地なるという小麦揺る 凍てつくだけのシベリアの大地
.
黒海に海の恵みは豊かなる 不凍港なく閉ざされし海
.
資源とう宝大地に埋みいる ソ連であれば搾取もできた
.
奪うため手に入れるためいくさせむ豊かなる地を恵みなる海を
.
.
シキウタヨシ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?