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二〇一九年節分『恵方巻き ゑびフライ MURASAKIタルタル』

販売してきましたスペシャルメニューを取り上げていこうと思います。今後は月に1回、またはイベント毎にオリジナルメニューを提供予定です。

今回は今年の節分時に販売しました「恵方巻きおむすびブリトー」を紹介します。

二〇一九年節分『おむすびブリトー恵方巻き ゑびフライ MURASAKIタルタル』

おむすびブリトーは直径約5センチ、長さ約10センチ。
こちらが基本的なサイズです。

この商品に使用したエビフライは長さ約12〜13センチで海苔とお米のライスシートからはみ出る大きさで大迫力!

ソースは比較的酸味が少なく、主張は激しすぎないが存在感のあるタルタルソースと揚げ物のこってり感をさっぱりさせてくれる刻んだしば漬けを合わせました。結果、色もキレイに出て良かったと思っています。
名前にもある紫色ですが...混ぜ合わせて少し時間を置くとムラサキピンク色になりました。
ムラサキピンクタルタル。
いくらなんでも名前が長過ぎる為『ゑびフライ MURASAKIタルタル』に決定いたしました。

幻のグランドメニューがスペシャルメニューとして登場

元々海老フライ、しば漬けタルタルソースはグランドメニューに入れるつもりでした。ヒレカツの「King of カツ」と海老フライの「Queen of フライ」だと名前まで考えていたくらいです。
しかし、グランドメニューは8種類と決めており、さまざまな理由から海老フライは外れ、ヒレカツと白身魚のフライの2種類に決定しました。

いつかマンスリーメニュー1種類を毎月変えてお出ししたいと考えていたのでその時に是非!にと思っていました。

開店して3ヶ月…少しメニューに変化を出したいと考えました。
おむすびブリトーは巻き寿司でもキンパでもなくおむすびブリトーなんです!と言い続けて参りましたが2月3日立春前日である節分。旧暦では大晦日に相当する日。新しいことに挑戦する良い機会なのではないか、また恵方巻にも奇しくも形状がそっくりです。
これはもう乗っからせていただこう!そう思ったわけです。

季節外れの恵方巻き解説

恵方巻きは、大阪発祥の風習であり、「太巻き寿司」「丸かじり寿司」と呼ばれ関西地方で親しまれており、現在は「恵方巻」として全国的な広がりをみせています。

恵方とはその年の歳徳神のいる方向のことだそう。
その年の恵方を向いて恵方巻きを一本丸ごと、一気にいただくことで無病息災や商売繁盛の運を”一気にいただく”という縁起物です。

恵方巻には、縁起よく七福神にちなんで7種類の具を入れ、巻き込んだ福を逃さぬよう丸ごと1本、恵方を向いて無言で食べきるとよいとされています。途中でやめると運を逃すと言われているので注意ですね。

この縁起物である恵方巻をおむすびブリトーで作ることを決めました。
さて、具材どうしましょう。
縁起の良い食べ物、スペシャル感のあるもの、グランドメニューにないもの、好き嫌いが少なく、お弁当に入っていたら嬉しいもの、見た目が映えるもの...と挙げたらきりがありませんが恵方巻として相応しい具材探しが始まります。

海老フライで福を逃さない

海老は日本では古くからめでたい時に食されいた食材です。
日本海老協会のHPによると、日本人の食を楽しむ文化と共に使われた行事食である海老には5つの象徴があるとのこと。

海老を表す5つの象徴①長寿②めでたさ③運気強さ④永遠の若さの象徴⑤生命力

命名『MURASAKIタルタル』「葡萄色=えびいろ」と読む

フライドポテトにはたっぷりケチャップソース、海老フライにはやっぱりタルタルソースがよく合います。
タルタルソース好きもあってそれは決定です。でもなんだか物足りない。

また、和名の「えび」はその色が葡萄に似ていることから付けられたもので、現在でも「葡萄色」と書いて「えびいろ」とも読まれます。(日本海老協会のHPより)

葡萄色...!これはもうしば漬けを合わせるしかありませんよね。

とこんな感じで振り返って記しておりますが、実はほとんどがピンときました。またもや感覚です。調べると調べるほど、恵方巻おむすびブリトーにぴったりな気がしてきます。

苦肉の策で生まれたパッケージ

海老フライはおむすびブリトーからはみ出るくらいの大きいサイズにしました。インパクトがあります。初めてのスペシャルメニュー、また縁起物。
いつもはお持ち帰りいただく際にはホイルペーパーでお包みしシールを貼ってお渡ししていますが、そのペーパーに包むと海老の尻尾が折れてしまいます。勿体無い。

通常、店内でお召し上がりいただく際にはソースや具材が垂れないようにバーガー袋に入れてお出ししていますので、そのバーガー袋に入れ、クリアカップにスポンと入れてみると大きさがぴったり!これで完成です!

『紫福』と『白福』どちらがお好みですか?

しば漬けタルタル大変好評いただきました。ただ、しば漬けが苦手な方もいらっしゃいますので、その方には通常のタルタルソースに変更いただけるように対応しました。

お持ち帰り用のパッケージには中身がわかるようラベルに内容を書き入れています。「しば漬け」「タルタル」でもよかったのですが長いし、何だか味気ない。

その時これまたピンときました。「ねぇ、紫福と白福だったら面白くない?なんか縁起物っぽいし。」その瞬間決まり!お客さまへお渡しする際の小ネタもでき、ただ商品渡すのではなく「福よお客さまの元へ飛び込め!」みたいな意気込みが伝わったのではと思います。

ポスターやポップ製作

おむすびブリトーを写真に撮ることは意外と難しいんです。具材は巻き込んでしまうので中身に何が使われているのかわかりづらいですし、カットするとすぐ崩れてしまいます。また撮る角度によっては大きさなどが伝わりづらい。バシッと決まった写真がいつも撮れず試行錯誤しています。

写真撮影
今回の「おむすびブリトー恵方巻き ゑびフライ MURASAKIタルタル」では、海老フライの迫力とソースの綺麗なムラサキ色を強調したいと思いました。さてどうするか。

具材だけを外に出し見せることで中身がしっかり確認できることを思いつきました。

さらに、写真を撮るときに一種のアート作品のように表現したいと常々考えていて、少し緊張感があり、圧倒されるような撮影ができるようにと...よし海老フライは立てかけよう。

デザイン
ポップやポスターのデザイン着手。ウツワは和洋折衷、様々な文化がミックスされた少しオリエンタルな要素が入るように心掛けています。そこで和風のフォントを使用し、遊び心を加えてみました。また、背景の紺色が全体を締める役割となり、文字の白が強調されるよう工夫しました。

告知が弱いのに事前ご予約...本当にありがとうございます

いつも突然販売開始するのでその点反省しております。恵方巻きも数日前にポスターが完成し、店頭に貼っておりました。すると数件、ありがたいことに事前ご予約が!また「来年は絶対ここの恵方巻きにしよう」とお声掛けいただくこともあり大変うれしい反響でした。

定番商品に加え、たまにあるとうれしいスペシャル商品。今後も続けていきたいと思います。

明日の投稿では、イースタースペシャルメニュー紹介です。このマガジンが増えていくよう、長く続けていきたいです。乞うご期待ください!

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