日記（117日目）

　買い物をしたらストレスを発散する人がいるが、私は買い物をするとストレスが溜まるタイプの人間だ。昔も買い物関連でこんなことを書いた。

何かものを決めるときは、自分の中で何が重要であるのか立場をはっきりさせておくことだ。それが本当に正しい判断なのか、まるで他人に評価されるような物持ちでいるが、自分のことは自分で決めたらいいのであって、いつもより高い人参を買うなんて間違っている、とかレジ打ちのパートさんに言われる筋合いはないのだ。優先順位を整理することで、素早く納得のいく判断というのは実現するだろう。

　今週は車を買うことにした。もうそんな高額な出費はストレスであって、ノートを書いているどころではないそわそわがある。何故と言われてもしょうがない。私にとっての総資産額は、人生における安心残高になってしまっているから、多分どんな選択をしようが関係なく、少なからず気が立ってしまう。もっと良い選択があったのではないかと決めてから必ず反省する。妻に言わせれば、「高い高いうるさいなー、そんなに嫌なら私が全部出したっていい」みたいな感じで、羨ましい性格をしている。そういうことではなくて、建設的な話しがしたいのだが、多分そういうことでもない。

「車楽しみだなー、来たらどっか行く？」という妻の反応は至って健全だが、私はなぜが色々な手続きが憂鬱である。憂鬱であるということを文章に起こして、その呪いを文字に託して体外に排出する作業を今しているのである。ああ、憂鬱だ、と言うほど憂鬱でもない。楽しみでしかない、と言うほど気楽で透き通ったポジティブだけでもない。懸濁した気持ちである。