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『夢の叶え方を知っていますか?』 森博嗣100冊の自己啓発本より100倍役に立つ
「夢」と聞いてどのようなイメージを持つだろうか?「夢は努力したら叶う。」とか「あなたの夢はなんですか?」だと想像する。正直、私自身、夢と聞いてうんざりすることが多かった。しかし、この本は本当の夢の叶え方を知ることができる本である。
「立派な夢」とか正直しんどい。とはいっても、何か目指して充実した毎日を送りたい。でも何を目指せばいいのか、わからないから困っている。この本は、自由に生きたい、毎日楽しく過ごしたい、本当の夢を見つけたい、という人におすすめである。
夢の叶え方の本ではあるが、その辺の自己啓発本とは少し変わっている。なぜなら、著者「森博嗣」の夢が『自分の庭に小さな鉄道を建設すること』だからだ。夢と聞くと仕事の夢や社会貢献などの夢を想像するが、ここで紹介する夢は少し違っている。
本当の夢を見つける以外に夢の価値、夢の歩み方、夢の見つけ方を知ることができる。夢の価値は自分だけでなく、社会にも貢献することができ、とにかく自分に余裕を持つことができる。自分を楽しませ、周りも幸せにする夢の叶え方を教えてくれる本だ。
勝負、競争、といった直接的な場合はもちろんだが、他者に認められて初めて実現する夢を思い描く人が実に多い。つまり、自分の夢なのに実は他者との関係が入り込み、むしろそちらが主になっているのだ
自分を楽しませることが夢の本質であるのに、知らず知らずのうちに「人から認められたい」「人から褒められたい」という夢になっている場合が多い。これでは、いつまで経っても満たされない。
夢の価値は、自身にとっての楽しさのほかにも、人間社会の発展への貢献でもある、といえる。
さらに、大勢の人が自身の夢を抱くことは、社会の平和を導くのではないだろうか。
楽しくて笑顔になっている人々を思い浮かべれば、そこには平和の価値というものがうっすらと見えてくるはずである。
つまり、趣味的な夢であっても、一人一人が毎日を楽しく生きていれば、喧嘩や争いごとは無くなるということだ。特に真面目な人ほど社会のために何かしなければと思ってしまいがちだが、人ができることなんて高が知れている。そんなことより、まずは本当の夢を持って、自分自身を楽しませる方がよっぽど社会のためになるのでないだろうか。
著者の森博嗣は元々大学で助教授をしていた方で、子供の頃からの夢を達成するために、アルバイトで小説を始めたそうだ。小説を書いて出版社に出したらトントンと売れ、お金が入り、子供の頃からの夢である『自分の庭に小さな鉄道を建設すること』を達成した。
森博嗣さんの著書は発行部数1400万部を超えるベストセラー作家だ。元々はミステリー作家として有名だが、個人的には新書などのエッセイがとても面白く、日々の生活の中に役に立つことばかりである。自由に生きたい、楽しくいきたい人にピッタリの本だ。
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