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分かりやすい初心者本とは

これまで色々なことを独学で習得してきた。
手芸、イラスト、フォトショ、プログラミング、音楽、動画…。

私の独学のスタイルは、基本的にまず1冊信頼出来る本を買う。
大抵立ち読みとかで決める。
ネットにもたくさん情報はあるが、たくさんありすぎて精査しなければならない。
この精査がめんどくさいのだ。
それに情報がとっちらかってるので、1冊にまとまっている本を読んだ方が手っ取り早い。

では、1冊目の本はどういった基準で選ぶのか?
それについて書いてみようと思う。

マニュアル形式は避ける

マニュアル形式でツールの使い方がズラズラ並んでいるだけ…という本は絶対に避ける。
機能を網羅されたものを一読したところで、身につかなければどうしようもない。
それに、初心者は「ここをこうしてこうしてこうするとこうなるんですよ」なんて丁寧に解説されたところで、ピンと来ない。

例えば家電を買うとする。
取り扱い説明書、つまりマニュアルがついてくる。
家電に触る前に、マニュアルを隅から隅まで読みながら動作確認する人などいるだろうか?
少し触ってみて、分からないところがあったら調べる人が大半だろう。
家電は結構分かりやすいので、取説を見なくてもある程度感覚で操作出来るから問題ない。

だが、操作が複雑なデジタルツールはどうだろうか?
例えば、デジタルイラストの定番ソフト、CLIP STUDIO。
インストール、キャンバスの作成、ペンツールの設定…。
デジタルイラストを始めたばかりの人は、最初から何もかも分からないはずだ。

手元に1冊のマニュアル本があったとする。公式ガイドブックみたいなやつだ。


分からない事がある度にマニュアル形式の本で調べて…またしばらくしたら同じ事の繰り返し…。
こんなんで身につくはずがない。というか楽しくない

こういった本は、ある程度基本が身についた人が「あの操作ってどうやるんだっけ?」となった時のためのレファレンスガイドである。

メイキングで実践するタイプがいい

初めての1冊は、必ず”本を読みながら実践していくタイプ”の本がいい。
クリスタの例だと、こういう本だ。

この本は最初、簡単なねこのイラストを描きながらクリスタの操作を習得していくという形になっている。
本のとおりにやっていくだけでちゃんとイラストが出来る。楽しい。
それでいて操作の説明もあるので、クリスタの使い方も分かるし、慣れる。

こういった、”簡単なメイキングがあって一緒にやっていくスタイルの本”が最初の一冊にはおすすめである。
どのジャンルでも共通だ。

一緒に手を動かすことが大事

とにかく大事なのは、知識を頭に詰め込むだけじゃなくて一緒に手を動かしてみることだ。
体で覚える。というか使ってればそのうち嫌でも慣れる。
メイキングが載った本は、その手助けをしてくれるという点でとても優秀である。

最近は本じゃなくても、Youtubeなんかで初心者講座動画を出している人もいる。
分かりやすくていい動画を探すのは手間だが、気に入った本が見つからなければ探してみるのもアリだろう。
実用書って結構高いし。

個人的な話だが、本を選ぶ際はなるべくデザインやレイアウトが好きな本を手に取るようにしている。
なるべくフルカラー、イラストとか多めのやつ。文字がぎっちりじゃないやつ。
これは完全に好みの問題だ。
でもデザインがちゃんとしてる本という事は、それだけ読みやすさとか読者の事を考えて作られている本なんじゃないかな?と思う。
そういう本って大抵、説明もなるべく噛み砕いた言葉で専門用語が少なかったりする。中身も分かりやすい本が多い。

何はともあれ「座学でお勉強」よりは「体験学習」である。
勉強だって楽しい方が絶対いいもんね!

今の時代、分かりやすい初心者本も充実してるし、Amazonで頼めば届けてくれる。電子書籍版だってある。
Youtubeで分かりやすい講座動画を上げてくれている人もいる。
何かを始めるにはとてもいい時代になったもんだ。

どうせ外に出れなくて暇なら、何か面白いことを始めてみませんか?

サポートして頂けたらとても嬉しいです。頂いたサポート金はイラスト本やツールなどの自己研鑽用、noteにおける創作の環境強化に使っていきたいです。