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自力で何とかする努力 -文句を言うだけじゃ始まらない-

今、ダイソーのボードゲームがアツい。

ボードゲームというと一般的に人生ゲームやオセロなどを思い浮かべると思うが、海外・日本問わず数多のボードゲームが存在している。
ゲームマーケットなんていういわばボドゲ界のコミケのようなイベントも開催されている。有名メーカーから同人サークルまで様々なボドゲが集うイベントだ。試遊も出来て楽しいイベントだ。

そんなボードゲームだが、ボードゲームショップかホビーショップ、Amazonなんかで買うのが基本だろう。
最近はLOFTのパーティーグッズコーナーなんかでも、種類は限られているがよく見かける。
おもちゃ屋には無い事もないが、取り扱いタイトルは少ない。そんな感じだ。

で、冒頭のダイソーの話。
最近ダイソーがボードゲームを出したと、界隈で話題になっている。
100円ショップとはいえ、決してちゃちいクオリティではないらしい。
公式ページを見ても結構面白そうである。


このクオリティの物が税込み110円で買えてしまうのは、かなりお得なのではないだろうか。
だが、同時に議論を呼んでいるようだ。
ボドゲ市場の価格破壊になりやしないか?と。

言い分は分かる。だが私はそうは思わない。
まず、ボドゲを元々買い集めている層は大抵いくつものタイトルを買っている。
私の知り合いにボドゲマニアがいるが、ダンボールいっぱいにいくつものボドゲが入っているのを見た事がある。

私自身はそんなにボドゲをやるわけではないのだが、ドミニオン、ドラスレ、街コロ、インサイダー、黄金体験などなどなど…。結構持ってるな。
ボドゲ好きは結構こういう人が多いと思う。
ダイソーのボドゲも興味本位で買ってみるが、だからといって普通のボドゲを買わなくなるという事はほとんど無いだろう。
そういう人は、欲しいものがあれば値段など大して気にせず買うものだ。

で、ダイソーがボドゲを出す事によって予想される事。
それが市場の拡大だ。
ダイソーのボドゲは、この記事の冒頭に書いたようなボドゲの文化を知らない、一般の人たちが興味本位で買うパターンが結構多いと思う。
そこからいかにボドゲの世界に引き込むか。これに頭を使うべきだ。

「え〜!?ボドゲって1000円以上するの〜!?ダイソーで売ってるやつでいいよ〜!」みたいな層も必ずいるとは思うが。これは顧客ターゲットじゃないので無視していい。
ダイソーで初めてボドゲに触れて「え〜ボドゲってこんなにいっぱいあるんだ〜!!ゲームマーケットなんてイベントもあるの〜!?ボドゲカフェもあるんだ〜面白そう!!!」と興味を持ってくれる人だって必ずいるはずだ。

「ダイソーがボドゲを出すなんて市場破壊だ!!!」なんて文句を言う前に、これを一つの好機と捉える。
いかに一般の人を引き込むかに頭を使う。これはチャンスだ。


ボドゲの話に限った事ではない。
例えば飲食店。
このコロナ渦で、当然飲食店の経営は悪化している。閉店に追い込まれた飲食店がいくつあった事か。
最近また感染者数が増えてきて、都道府県によっては22時で閉店する事を義務付けられていたりする。大変だ。
GOTOキャンペーンに振り回され、本当に大変だと思う。

「ろくに保証もしてくれないのに、GOTOで振り回してくる国は本当にダメだ!!!」
文句を言いたくなるのは分かる。だが、文句を言うだけなら誰にでも出来る。
賢い経営者はその間にも、特別な食事券を売り出したり、店のグッズを売ってみたりSNSで働きかけたりと、何とか生き延びる方法を必死で考えている。
別に文句を言うなといっているわけではない。ただ、文句を言いながらも自力でやれる事だってあるはずだ。必要なのは工夫だ。
「国が何とかしてくれるはずだ」とあぐらをかいていても何も始まらない。


今回はボドゲと飲食店の例を挙げたが、この話っていろんな事例に当てはめる事が出来ると思う。自分の周囲を色々見渡してみるといい。

文句を言う前に…いや、文句を言いながらでも自分から率先して状況を変えようと努力する。
ピンチをチャンスに置き換える事に頭を使う。そういう人間でありたい。
楽だから、頭を使わなくていいから文句しか言わない…。そういう人間にはなりたくない。


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