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よく噛んで食べる

よく噛んで食べるのは体にいいとよく聞く。
だが、私はよく噛んで食べるのはあまり好きではない。

よく噛んで食べるのってめんどくさい。時間もかかる。
あと外食時はそうでもないのだが、家では食べ物を大口開けて頬張って食べる。
お行儀が悪いのだが、こう食べた方が一番おいしく味わえる気がするのだ。
口の中いっぱいに広がるおいしさ。

そもそも、よく噛んで食べる為には、食べ物を少しずつ口に運ぶことになる。
そうすると、口の中いっぱいで味わう感覚にはならない。
何だかおいしく食べている気分になれないのだ。

とはいえ、よく噛んで食べるのはたくさんのメリットがあると言う。

消化器官、口内、顎の発達による表情筋の発達、脳への刺激など様々だ。
前に読んだ明治大正期の元祖自己啓発本みたいな本でも、食べ物をよく噛むのは大事だと書いてあった。
これだけメリットを並べられて、噛んで食べないという選択肢はあるのだろうか。

しかし前述の通り、よく噛んで食べると何だか味わった感じがしない。
こんなところで小さいストレスを溜めたら、それこそ体に毒なのではないだろうか。

ひとまず折衷案として、冷凍食品やチェーン店の牛丼などを食べる時は、出来るだけよく噛んで食べる事にした。
ここ数年は舌が肥えたのか何なのか、あまり心から美味しいと感じられなくなってしまった食べ物たちだ。
でも手を抜きたい時や、料理を作る気力がない時などには重宝するものなので、何かと出番はある。

早速、冷凍のドライカレーをよく噛んで食べてみる事にした。
やっぱり頬張らないでちみちみ食べてると物足りない感じはする。
よく噛むのも大変だし、やたら時間がかかる。

だが、ずっと噛んでるとだんだん楽しくなってきた。
ひたすら口を動かす。
昔飼っていたウサギを思い出した。キャベツを食べる時など、ひたすら口をモゴモゴ動かしていた。ウサギは何をしていてもかわいいが、食べてる時の口の動きは特にかわいい。

咀嚼の時間が長いので、当然いつもの食事よりかなり時間がかかった。
時間が経ってきて、だんだんお腹がいっぱいになってきた。
いつもだったら決して満腹にならない量である。

なるほど、食べすぎ予防になってダイエット効果はありそうだな。

今後は少しずつ意識してみようと思う。

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