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思いがけぬ旧友との再会

旧友というと当然”人”を思い浮かべるかもしれないが、今回の話はそういう話ではない。

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本屋をぶらぶらしてて、ふと入り込んだ絵本のコーナー。
色とりどりの本が並ぶ中、見覚えのある表紙が何冊か。
エルマーのぼうけん、ぐりとぐら、わたしのワンピース、11匹のねこ、きんぎょがにげた…
なんだか懐かしい友達とばったり出会った気分。

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思えば幼稚園の頃から絵本が大好きだった。
外遊びする子たちには目もくれず(実際おにごっこなどは何が楽しいのかわからなかった)、貸し出し図書コーナーでたくさん本を抱えて読んでいたような記憶がある。だいぶ朧げではあるが。

エルマーなんかは何度も何度も読んでいた。
3作目の最後でりゅうくんとお別れするのが寂しくて、幼稚園児ながらりゅうくんと再会する4作目を勝手に書いた覚えがある。今思えば二次創作だな。
ちなみに内容はエルマーとりゅうくん一家が再会して夏祭りで盆踊りを踊るという、なんとも奇天烈なものだった。さすが幼稚園児、なんでもありだ。

小学生になってからも本はよく読んでいた。
家に残っていた絵本はよく読み返していたし、高学年になると青い鳥文庫を読み漁った。シャーロック・ホームズ、ポアロ、名探偵夢水清志郎シリーズ…。推理小説が多かったが、これはおそらく名探偵コナンの影響だろう。
「吾輩は猫である」は一度挫折して、二度目で読みきったな。
ハリー・ポッターにハマり出したのもこの頃か。まだ映画化される前で、秘密の部屋が出たばかりだったような気がする。友達が読んでたという理由で読んでみたら、かなりハマってしまった。

図書館の児童書コーナーの本も読み漁っていた。
エンデの作品は地元図書館で何気なく読み始めた。
最初に手を出したのが「鏡の中の鏡」で、なんじゃこりゃと思いながらも強く印象に残った。
「モモ」も好きだった。なぜか「はてしない物語」は当時読んでいない不思議(大人になってから読んだがとてもいい作品だ)。

レ・ミゼラブルも図書館で借りて読んだ。当時はもちろん児童書版を読んだ(当時大人向けのを読んだら最初の司教の下りで挫折しただろう)。
確か母親が好きだから是非読みなと薦められたんだっけ。コゼットの絵が印象的だった。

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これらの絵本・児童書に共通するところは、今読み返しても充分面白いという事だ。
実家に僅かに残っている絵本を持ってきて読んだが、とても面白い。
とびとびに揃っているピーターラビットシリーズも読み返した。登場する動物達がすごくかわいい。単純なかわいさだけでなく、一癖も二癖もあるところがいい。
子供向けだからといって、単なる子供騙しな物というわけではない。名作は大人子供関係なく愛されるものだ。

あともう一つ共通点がある。挿絵が魅力的なことだ。絵がメインの絵本は勿論なのだが、児童書の挿絵もすごくいい。
クマのプーさんの挿絵なんかすごくかわいい。ディズニー版とはまた違った魅力がある。

「冒険者たち」や「ガンバとカワウソの冒険」のシリーズの挿絵も好きだったなぁ。ローワンシリーズも。
上につらつらと挙げた作品たちも文章はさることながら、絵も好きな作品ばかりだ。

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そういうわけで、疎遠になっていた"旧友たち"と再び親交を深める事になりそうだ。
新しい友達も出来そう。ヒグチユウコさんの絵本とか読んでみたいんだよな。ネコのやつ。

昔から本の虫。思春期あたりは本から遠ざかった時もあったが、今も本の虫継続中。きっと死ぬまで本の虫なのだろう。

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