伝う

自分が曲を投稿しているのは、ある種の自己満かもしれない。いや、というか、かなり自己満な部分が多いような気がする。だけど、それでいて流動的でいたい。曲を投稿したかったのは、自分の曲を誰かに聞いて欲しかったから。そもそも、そういう気持ちって言うのは、歌詞を書き始めた頃からずっと思っていて、これを誰かに伝えたいなと思うようになった。

伝えたいことを拙くたって、伝える義務が自分のような表現者にはある。そうじゃなくたって、目の前にいる大切な人に、何か大切なことを伝えるっていう営みはごく自然だし、そういう人がいつの間にかいなくなった瞬間に、全て伝えられなくなるくらいなら、今伝えておかなくてはならないことなんてたくさんあるだろう。

そうやって、人と人が物事を伝え合って、世界を創っていく。歴史とか過去というものの死骸の上に自分たちは生きていて、それらも同様に人と人が物事を伝え合うことによって生み出されている。今はそういったものの集合体で、今もまた同様にその集合体の一部になりつつある。

伝えたいことを伝える。それは、我々にとってすごく大切なことだと思う。

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