美談

美しいものってなんだろうか。自分は美しいという言葉の定義はもちろん知っているものの、それの本質について、よく考えることがある。


自分は、恥ずかしくも米津さんに影響されて、音楽を作り始めたけれど、米津さんの使う「美しい」の意味について、まだ答えが出ていない。米津さんほどの感性がないので、もはや口も開いたまんまで、表層の意味合いしか採れていないという諦観を残しながら、血眼で考える。


答えが出ないものという答えが、ある意味一番正しいのかもしれない。「美しい」というものは、常日頃人間の体が細胞分裂によって変身を繰り返しているのと同時に、変化しうるものであって、その瞬間にあるものを美しいと決定づけても、後に見れば、前ほど美しいとは思わないかもしれない。


答えが出ないもの。それもまた美しいように、今の自分は思っていたりする。今でないだけかもしれないけれど、いつか出る保証もない。そういう、途方もない世界観の中で、今もなお、美しさを探している。


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