光トポグラフィー検査 rTMS治療(磁気刺激治療)をしないと決めた日

少し昔のお話。光トポグラフィー検査。
「一回は受けて自分のうつの状態、病気の種類を確かめたい。」
「これは必要な出費であるだろう。」

私はそう考え、光トポグラフィー検査を行うクリニックに向かった。
精神科の医者との面談。隣ではカタカタというrTMS治療の音が絶えずしている。

「光トポグラフィー検査をしときますか?」という結論になった次回の検査の予約を入れる際、「なにかが引っかかり、日程を入れたくない自分」に気づいた。私自身の直感が「なにかが違う」と言っていることに気付いた。
そう、直感です。(笑)

光トポグラフィー検査と、rTMS治療には近づかないことにしました。

というお話です。


うつを良くするためにうつに関する本、徐々に読み進め、「これで治す!」と頑張っていたら数年経た今は4~50冊手元にあり、うつや健康に関して読んだ本なら100冊はいくんじゃないかといううつスピが直感かよ、という話なんですが、(笑)
「この人は違う!」「この人が運命の人!」とか、人生に直感が大事なときってありませんか?
思い切り外れるときもありますけど(笑)

結論としては、自費診療において「光トポグラフィー検査、rTMS治療でお金儲けをしている病院もある」と思いましたから、気を付けていきましょうね。ということです。

その費用、いくらかかりますか?自費診療ではないですか?rTMS、何回必要ってなってますか?(保険適用なら考えてもいいかなと思いました。患者さんのことを考えたら保険適用にしようと思いませんかね?私の近くのクリニックのrTMS治療は自費で一回1万を越えています。)
光トポグラフィー検査は、結局問診との結果に照らし合わせて判断になってないですか?

私自身は、そういう、お金儲けのにおいがする病院の医師の判断は、どこかでゆがむんじゃないかなと思ったんです。そういう医師に自分の人生を少しでもゆだねることが嫌だったんです。
医師と話した結果の「なにかが違う感じ」はそんな直感だったのかなと思いました。
(後日、その病院の募集要項で医師の募集を見つけたのですが、他よりも良い条件なのを見て、このお金は自費診療から来ているのでは?と思いました。)


うつ病は自分自身が少しずつ治す面も大きいです。休養して、少しずつ太陽の力も借りて、生活リズムを整え、少しずつ運動(散歩)をしていくと良くなります。
私は光トポグラフィー検査とrTMS治療には近づきませんでしたが良くなっていっています。
あの日、光トポグラフィー検査をしなかった分のお金はたしか書籍での勉強代に当てました。
ごめんなさいカッコつけました。そのお金は温泉での療養やおいしいものを食べることに変わりました。(笑)

どうか自分自身と自分のお金も大事にして良くなっていきましょうね!

というのが私の思いです。
続きは補足資料コーナーです。興味がある方だけどうぞ。

資料について 光トポグラフィー検査

もっと知りたい双極性障害 加藤忠史(2020)
光トポグラフィー検査により、客観的な診断ができるようになるのではないかと注目された時期もありましたが、その後の研究で診断的な意義はそれほどないことがわかりつつあります。
双極性障害はあくまで「DSM-5」や「ICD―10」に基づいて診断すべき。問診による診断結果よりも光トポグラフィー検査のほうが正しいということはありません。
(p29)

うつ診断に光トポ検査は役立つか?(上)
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160713-OYTET50002/

保険適用後も、私は光トポグラフィーが臨床でどれだけ役立つのかが気になったので、うつ病治療の名医として知られる精神科医たちを取材する度に、有用性について質問した。すると、予想外の反応が次々と返ってきた。「考えていた疾患とは違う反応が出て、診断の見直しにつながった」と好意的に見る医師がいる一方で、芳しくない評価が少なくなかったのだ。

うつ診断に光トポ検査は役立つか?(下)
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160713-OYTET50015/
だが、精神科の診断に対する不信感なども影響し、「医師よりも光トポグラフィーの結果を信じる患者が増えている」と複数の精神科医は嘆く。こうした患者心理を背景に、光トポグラフィー検査を用いて高額な自費診療につなげる医療機関もある。多額の治療費を払うほどの価値があるのかどうか、冷静に考えたほうが良いだろう。
 光トポグラフィーの研究は、今後も発展していく可能性がある。だが、現時点ではあいまいさを多く残している。これだけで診断を確定できる水準にはなく、使い方によっては誤診や不必要な治療の温床にもなることを、患者や家族も知っておく必要がある。


資料について rTMS治療

神奈川県立精神医療センター
http://seishin.kanagawa-pho.jp/treat1/rTMS_domestic.html
自由診療によるrTMS:
 対象は医療機関によってばらつきがあり、多くの場合診療所で行われています。自己負担額も様々ですが、高額な場合が多いです。諸般の都合によって自由診療を検討する場合には、事前に以下の点などを確認しておかれることを強くお勧めいたします。
 また、rTMSの自由診療に関連して、日本精神神経学会より以下のような注意喚起がなされましたので、ご参照下さい。
rTMS(反復経頭蓋磁気刺激装置)の適正使用について【注意喚起】2020年9月19日(外部リンク)
rTMS療法に使用される機器が日本での承認を受けた機器であるかどうか?
保険で承認された刺激量、刺激強度、刺激方法が守られているか?
最終的な自己負担額がいくらになるのか?
精神科専門医が常駐しており、rTMS療法に限らずうつ病治療全体の相談に乗ってくれているか?
rTMS療法を実施する医師やスタッフ全員が日本精神神経学会が主催する講習会と企業が主催する講習会の2つを受講しているのかどうか?
適性使用指針にあるrTMS療法の対象基準を検討しているか?うつ状態なら何にでも効く、光トポグラフィーなどの検査をすればrTMS療法の適応が分かる、などといったエビデンスの歪曲がないかどうか?
適性使用指針にあるrTMS療法の有効性や副作用、禁忌事項を正確に把握できているかどうか?
有効性が誇張され、副作用や禁忌事項が軽視される場合には注意が必要です。
適正使用指針にあるrTMS療法の適応外について認識できているかどうか?

副作用としてのけいれん発作が起こった際の対応や医療連携体制がどうなっているのか?
うつ病の病状悪化によって入院の必要性が生じた際に医療連携体制があるのかどうか?


https://www.jspn.or.jp/uploads/uploads/files/activity/rTMS_20200919.pdf
rTMS(反復経頭蓋磁気刺激装置)の適正使用について【注意喚起】
2020 年 9 月 19 日
公益社団法人日本精神神経学会

当学会では、rTMS(反復経頭蓋磁気刺激装置)に関する適正使用指針を発表しております。
それには「対象疾患は、既存の抗うつ薬による十分な薬物療法によっても、期待される治療効果が認められない 中等症以上の成人(18 歳以上)のうつ病」と示されています。
rTMS 治療は、抗うつ薬による十分な薬物療法によっても、期待された治療効果が得られない成人患者(18 歳以上)にのみ、慎重に実施されるべきです。
18 歳未満の若年者への安全性は確認されておらず、子どもの脳の発達に与える影響等は不明です。
発達障害圏の疾患(自閉症、ADHD、アスペルガー障害など)やそれに関連する症状、あるいは不安解消や集中力や記憶力の増進などに対する効果は、海外においても確認されていません。
なお、適正使用指針に示された条件を満たす施設における rTMS 治療には、健康保険による診療が認められています。各施設のホームページ等でご確認ください。
rTMS の性能が安全かつ効果的に発揮されるためには、適正な使用が不可欠です。適正使用指針の内容を遵守の上で使用されるよう、ご理解のほどよろしくお願いいたします。


終わりに


ここまで読んでもらってありがとうございます。
「思ったより光トポグラフィー検査は意味がないのでは。」「保険適用のクリニックのrTMS治療以外は近づかないでいいかな。」という感覚が私の感想です。
長文になりましたが、光トポグラフィー検査とrTMS治療について一緒に学ぶことが出来て嬉しいです。

前回から、私自身の文章のまとめ方の違いに気づいた方はかなりのファンの方ですね。(笑)

経験や読書内容に基づき伝えたいことは、
「うつ病との向き合い方 体験談と勉強した内容編」に込めています。実は文は少しずつ変えて加えています。
「うつになった時に最初に読む文章」を目指して、「うつになった直後の自分自身」に宛ててまとめました。あなたにもきっと力になります。「目指せ100すき」なのでよろしければ。
https://note.com/utsuspi/n/n8cc8b4fc28c9

また、うつ病になって落ち込んでしまうことも多いと思いますが、私は(うつスピのnoteを含め)「noteを読んで学ぼうとしているあなたのことが好きです。」あなた自身のエネルギーを満たしていってほしいです。エネルギーを満たしていくとできることも増えていくと思います。なんとかしようとしているあなたのことを応援している人がいることを覚えておいてくださいね!
認知行動療法の前にやってよかったこと3選(エネルギー充電)
https://note.com/utsuspi/n/n9e1fe95a2779

あと、うつスピの残りの記事はあまり人気のない記事ですのでおすすめはしないです(笑)

愛を込めて。


PS

職場復帰を徐々に進めています。
うつ病の状態では自分の能力・どれぐらいできるという感覚はあてにならないとされていますが、体感で本来の能力の5~6割ぐらいで戻る怖さはありますね。
うつ病になって様々な工夫をしながら職場に戻るという体験を通して、新しい自分の能力を開拓します。
うつスピとしても伝えることが出来ることも増えます。

復帰したら、どこまでの余力があるものか。記事をまとめるのも読むのもどうできるのだろうか。ほんとにnoteでいい発信してる方が多いです。
職場復帰すると体力的にリカバリーに自分の時間を充てなければと思っています。
いろいろと悩むことが多いです。
そんな悩みもあります。人間だもの。


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