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【うつ病からの復職】リワーク施設ってどんなとこ?

ぺこです!今日は「リワーク」について書きます。
うつ病で休職、会社への復帰に向け、働くためのリハビリとして「リワーク」施設に通いました。

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1. リワーク施設とは?

リワークとは、return to workの略語です。気分障害などの精神疾患を原因として休職している労働者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する機関で行われているプログラムです。復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムともいいます。
引用:日本うつ病リワーク協会:https://www.utsu-rework.org/rework/(最終閲覧日2020/05/18)

1-1 通所期間・頻度・時間帯
私が通っていたところは週3以上、期間は最大1年で、復職する際に卒業するという形でした。“予定どおり生活する”ことができるようになるため、通所日は事前に決める必要がありました。時間は午前9時から午後3時までの6時間で、そのうち昼休みが1時間ありました。
ここに通おうと決める前に、いくつか別の施設も調べました。比較すると私が通っていたところはゆるいかんじでした。職場に近い環境ということで、週5で8時間というところもありました。また、期間が半年等と明確に決めてあり、その間のプログラムもキッチリ決まっているところもありました。

1-2 通っているメンバー
メンバーは20代後半~50代前半くらいまでがメインでした。私が通っている間に出会った一番若い方は23歳くらい、一番年上の方が58歳くらいでした。
男女比は、メンバーの入れ替わりはありつつも常に男性の方が多めでした。私の通っていた施設では通う日が自分で決められるので、いつも決まったメンバーというわけではないのですが、男性のみの日はあっても女性のみの日はありませんでした。比率で言うと7:3くらいでしょうか。

2. プログラムの内容

内容は、心理教育、運動、リラグゼーション、ソーシャルスキルトレーニング等が主でした。臨床心理士さんや精神保健福祉士さん、作業療法士さんや看護師さん等が内容に応じて講師役を務めてくれました。
心理教育は、病気に関する知識を学ぶことや、認知行動療法等を学ぶことで考え方の幅をひろげ、ストレスに対処するための引き出しを多くすることを目的としていました。
運動のプログラムは、病気で落ちた体力を回復させることやリフレッシュを目的としていました。
リラグゼーションはヨガや瞑想等を行い、ストレス解消が下手なうつ病患者さん達のリラックスの練習といった感じでした。また、短時間ですが瞑想は毎日行っていたので、その日の体調を確認する意味も兼ねていました。
ソーシャルスキルトレーニングでは、角の立たない断り方や自分の希望の伝え方、アンガーマネジメント等を学び、復職した際によりストレスがないよう働くための練習をしました。
また、頻度は少ないですがコミュニケーションの場として外出や料理等のレクリエーションのようなプログラムもありました。

3. リワークのメリット・デメリット

3-1 メリット
一番のメリットは、同じ病気を経験した仲間に出会えたことです。もちろん、全く同じ経験とはいえませんが、なったことのない人にはなかなか理解してもらえない悩みを共有できたり、社会復帰という共通の目的に向かい励ましあったりできて、私は本当に良かったです。
他には、特に回復期初期に、朝起きて日中活動するという生活リズムを整えられたことも大きなメリットでした。やはり、多少外部からプレッシャーをかけられた方が無理にでも起きられますね。
また、心理療法等の知識を得たことでストレス対処方法の幅が広がったことも大きな利点だと思いました。本などでも知識を得ることができますが、参加しているメンバーの意見も聞けるので、より考え方が広がった気がします。
1人でのリハビリではできないこととして、家族以外とコミュニケーションをとれたことも施設に通う利点だと思いました。うつ病になると、友人と会う機会も減るし、会社に通っているときより交流範囲がぐっと狭まると思います。そのため、リワーク施設で他人とコミュニケーションをとることは社会復帰の大きな一助となったと思います。

3-2 デメリット
人が複数いるところにはどうしても人間関係が生まれるので、そういった意味での煩雑さはありました。ただ、会社に復帰した場合でも同様のことはあるので、うまく流せるか、そこも練習みたいな感じで私は参加していました。笑
ただ、せっかく会社を休んでストレスを遠ざけ療養しているので、ストレスを感じるようだったら通う意味は少ないのかなと個人的には思っています。

4. 費用

うつ病で休職している場合、金銭面が気になる人も多いと思います(私もそうです!)。リワークの費用は、そのリワークの実施主体によって異なります。公的機関が実施しているリワークプログラムであれば無料、私的機関(一般的な病院など医療機関)であれば費用がかかりますが、自立支援の対象なので1割負担です。
私は医療機関の提供しているプログラムに通っていました。私の市では交通費の助成はないのですが、自治体によってはリワークまで通う交通費を負担してくれるところもあります。


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