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【うつライフハック:メタ認知】帰属:それ本当に自分のせいなの?

ぺこです。今回はメタ認知トレーニングの1つとして「帰属」という考え方を紹介しようと思います。

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1. 帰属とは

帰属」とはある出来事の原因を推測することです。
メタ認知トレーニングでの帰属は、①自分②他人③環境の3つに分類します。通常、物事は複数の帰属の原因から成っています。
例えば、“友人を食事に誘うために連絡したのに返事がない”場合、どのような原因が考えられるでしょうか。

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帰属の3つの視点から、以上のような原因が推測できるのではないでしょうか。

2. 抑うつ的帰属バイアス

うつ病の人の多くが、以下2点の傾向があるといわれています。
・失敗を自分のせいにしがちである。
・成功は他人や環境のおかげだと考えがちである。

この傾向を「抑うつ的帰属バイアス」と呼びます。私にもめちゃくちゃ心当たりがあります。笑 
これでは自己肯定感だだ下がりですよね・・・
私も帰属の考え方を知り、メタ認知してみるまで、上のマンガで描いたようにうつ病になったのも全て自分が悪いんだと思っていました。自分が精神的に弱いから、仕事するのが遅いから・・・・でも、よく考えるとパワハラ上司だったり、職場の人手不足だったり、原因は複数の帰属からなっているんですよね。

3. 帰属を考えることの意味

帰属を考える意味は、バランスをとれた考え方をするためです!
すなわち、自分なりにストレスがかかりすぎない「落としどころ」を探していくことです。

どの帰属に偏ってもメリット・デメリットはあります。
例えば、”テストの点数が悪かった!”考えられる原因と、そう考えたときのメリット・デメリットを挙げてみました。
自分ばかりが悪いと責めて苦しくなっても良くないし、他人や環境のせいにして逃げてしまうのも良くありませんよね。

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「今回のテストは点数が良くなかった。自分の努力不足もあるけれど、新人の先生で教え方がわかりづらかったのもあるだろう。テスト中は体育館の改装工事中でうるさかったしなあ。平均点も低かったし、みんな苦労していたみたいだ。次回のテストは工事も終わって静かな環境で集中できるだろうし、先生の教え方もうまくなるだろう。わかりづらい部分は自分でも時間をかけて復習しよう」
こんなかんじでしょうか?笑

抑うつ的なバイアスがかかっていないか気を付けて、バランスをとっていきましょう。難しいけど!笑

参考文献:
Universitätsklinikum Hamburg-Eppendorf, ”Metacognitive Training (MCT) for Psychosis”, https://clinical-neuropsychology.de/mct-psychosis-manual-japanese/ (最終閲覧日:2019/12/09)

※ここでは、本やリワーク等で学んだ知識を私なりに解釈して、私が伝わりやすいだろうな、と思う形でまとめています。学術的に完全に正しいかというと、認識のズレなどもあると思います。あくまで参考まで…

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