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現代人の必須アイテム☆眼精疲労マネジメント力をつけよう

こんにちは。コーチングする眼科医のmayuです。

コーチングプレイスの認定コーチをしています。

今、私なりのチャレンジとして、コーチ仲間を中心に眼精疲労のコンサルティングをさせていただいているのですが、今日はそこで気づいたことをご紹介します!

1.眼精疲労コンサルティングをしてみようと思ったワケ

日々眼科外来で働いていると、現代病とも思えるような極度の眼精疲労の患者さんに出くわすことがあります。

患者さんのお話を聞いていると「これは病気というより、生活そのものの方に原因があって、そこにアプローチしないことには治らないだろう」と思うケースも珍しくありません。

朝9時からパソコン作業、夜22時まで昼休みをのぞいては仕事をし続け、途中休憩も大してとらず、深夜に帰宅してつい気分転換にスマホで動画を見てしまい、夜中1時ごろ就寝、、、とか。

病院に来てくれたことはとてもありがたいことです。しかし、薬は病気を治すためにあるので、生活習慣から来る過度の疲れを治すほどの力は持っていません。

私も仕事を詰めすぎた時には、下瞼が異常に収縮してきて目があかないとか、自分が診察に使っている光がまぶしいとか、診察終了後に疲れすぎて処置室のベッドで寝込んで看護師さんのお世話になったとか、、、色々経験しました。

そのうえで、人間の眼(というか体)は長時間パソコン作業をする用には作られていないに違いない。と、考えるようになりました。

みなさん、激しい筋トレをした後に筋肉痛になったとしたら、「あれだけ運動したからだ」とすぐに考えて、シップのお世話になったり休ませたりしていることと思います。しかし、仕事が相手となると「疲れてはいけない」「痛くなってはいけない」「無限にできなくては」と思いがちで、極度の眼精疲労を起こしている自分を受容できないことがあります。

気がつくと、受け入れられない辛さも相俟って、精神的にもダメージを受けてしまうことも。そして仕事が続けられなくなってしまう場合もあります。

病院で働いていると、このような重症化した方に会うケースが多いのですが、その手前で対処してくれたら辛くならなくて済んだのに!と、一緒に悔しい思いをしてしまいます。

じゃあ、病院に来る手前の人に何かできることがないのか?

という問いを自分自身に立てた結果として、まずはコーチ仲間から眼精疲労コンサルをすることにして、本当の問題は何だ?というところにアプローチすることにしたのです。

2.眼精疲労コンサルで気がついたこと

まだ10人弱くらいしかこのテーマでのセッションは行っていないのですが、ここまででも気がついたことがあります。

私は、病院にかかる手前の人にアプロ―チするのだから、老眼鏡が必要かどうかの相談とか、ドライアイの可能性があるかどうか知りたいとか、そのくらいで済むものと思っていました。(眼精疲労は、眼鏡が合っていない・ドライアイ・目の位置の異常・病気による視力低下、など様々な原因が考えられます)

ところが、それなりの症状があっても受診という行動につながっていない人が大半だったことに早くも気づいたのです。辛い症状があっても、「パソコンやスマホの使い過ぎだから」「年だから」という理由でそのままにしていることが多く、目の体操とか目の周りを温めることなどでとりあえずしのいでいました。

もちろん、程度が軽くて困っていないのであれば、セルフマネジメントで様子を見ても構わないと思うのですが、お話を聞く限りそれなりに辛そうであっても病院は敷居が高いのか、受診するのは躊躇するという場合が多々あるようです。

3.目の不快感では意外と受診していない?

パソコンを使っていると目がしみる、夕方になると目がしょぼしょぼしてくる、コンタクトを使っていると痛くなって辛い、etc

診察したわけではありませんが、おそらく乾いている可能性が高い症状を我慢している方が多かったのですが、病院には行っていない理由としては次のようなことが多くありました。

①以前薬をもらったことがあるが、あまり効かなかった。

②忙しい(ので後回し)

③ものもらいや結膜炎などなら受診するが、目の不快感くらいで受診するものと思っていない。

おそらく、現代の目を酷使する生活では不快感はあって当たりまえで、それを病院で相談するというのは意外な発想なのかも知れません。ドライアイで以前薬をもらっても効かなかったという方も、実は10年以上前の記憶だったりして、そのころとは薬も変わっているということをお伝えすると受診行動に繋がることもありました。


4.眼精疲労を減らすメリット

病院で直せる眼精疲労は、ドライアイなどの眼のトラブルに関係するものや、眼鏡を合わせれば改善するもの、などに限られます。一応、疲れを改善するような目薬や飲み薬もありますが、効果は限定的です。

本当は何の異常がなくても、生活スタイルによっては眼の疲れの辛さにやられてしまうことがあります。

仕事であっても、1時間に1回は眼を休めることや、長時間同じような姿勢を取らないことが大事です。また、色々気をつけても改善しない場合には、やはり思い切って受診することも選択肢に入れてほしいところ。日々仕事や家庭のことで忙しくなりがちですが、端末を使えるスキルが大事なのと同様に、疲れの予防ということも考えていきたいところです。

アスリートがケガを予防するように、端末作業を生業とする私たちも、目の疲れには気をつけておいた方が良いと思っています。我慢できないほどの症状が出てからですとなかなかケアが大変なので、ストレスを減らしてほどほどで休むことを第一に考えていきたいですね。


受診しようと思っても、その一歩が踏み出せない!

そんな方はコーチングも一つの選択肢です。よろしければこちらもあわせてご覧ください^^



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