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21.自分で自分を悪化させない


うつ病といわれてから半年ちょっとたった

リワーク参加という平日の用事ができて心底助かっている
そしてリワークの場所は
いま私にとって大事な居場所になっている

リワークはあくまで復職や就職支援の場であり
私が通っているところは病院を併設しており、リワークのコンテンツは治療の一環で提供されている

私は約4ヶ月間特別な用事がない限り参加してきた
そのリワークの成果はなんだったんだろうか

「自分を自分で悪化させない」ようになっていきましょう!と
言われて始まったリワークだったが
悪化させないために習ったことを思い返してみる

実はまだまだ私の脳は本当に疲れていると感じていて

配布資料やノートを見て
元気な頃と比べてみると
忘却スピードが速いことを思い知らされる

付き合っていく必要のあるこの病気を
少しでも理解して仕事復帰できるように
noteにリワークの経験を簡単にまとめておこうと思う

1.マインドフルネスが段々心地良くなった

恥ずかしながらマインドフルネスは少し宗教じみた儀式みたいなモノだと思っていた

だから「マインドフルネスやります」と言われると。とても抵抗があった

リワークでは曜日によって誘導が先生だったり
専用のCDがかけられるのだが言われることは以下のような感じだ

・過去や未来に囚われずに呼吸に意識を向けて今ここに集中すること
・雑念想念が浮かんできたら浮かんだなぁと思ってそのまま流れていくのを待つ
・姿勢などは椅子に座ったまま目を瞑って10分程度静かな時間を過ごす
・目を覚ました後は手を叩いたりして体を起こす

このマインドフルネスはお薬と併用して定期的に行うことで
うつの症状に効くのですという説明を受けるのだが
なんでだろうと最初の頃は思っていた

イライラとハラハラ行き交って
過去に後悔しまくったり
未来を不安がったりする状況から脱するための手段として
マインドフルネスで脳を半強制的に沈めることができるようになる癖が身についた気がする

うつな気持ちって「いまココ」ではなく
過去や未来にばかりきがいってしまってたんだなということに気がつく

うつ特有のぐるぐる思考は本当にメンタルを痛めつけるということがとてもよくわかった
私も時間があれば嫌なmtgを思い出しては手汗をかいていたが
目の前の「いまココ」を全然意識してなかったなーと感じた

初めは呼吸に集中する仕方はよくわからなかったし
慣れた今でも聞こえてくる電車の音などで集中できない時もあるが
いまはマインドフルネスで過ごす10分間は
同じような境遇の仲間を囲って
そのリワークの場所が安全な場所だなと感じている自分がいる

2.自己開示とアドバイス

書いてても少し恥ずかしくなるが
リワークはあくまで復職支援であり
ある程度うつの状態が改善されてきた人がリワーク可と言われて参加してくる場所である

もともと社会に出て働いている年代がバラバラの男女が20人前後集まる場所で、毎日異なるテーマのワークや講義をきく

その最初と最後に発言の場がある

最初に今日の自分の状態を話す時間がある
私はそれが本当に苦痛だった

多分仕事をしている時には
誰かトップバッターをと言われて
誰もいなかったならば自分から手をあげて「じゃ私からやります」と立候補していただろう元気はない

むしろ初対面との関わりが強烈に辛くなっていた時期だったので
できれば発言をしたくなかった

全然知らない人たち同士だが
毎日会っていくともちろん自由参加なので
会うメンバーは毎日違うが大体レギュラーメンバーが決まってきて個性的なトークをしてくれる人がいてくれる

・リワークくるのが辛かったという人
・今日は金木犀の匂いが素敵だと感じて状態は晴れですという人
・遅刻せずにこれて嬉しかったという人

いろんな人がいて、1分程度でまとめて話す

リワークの場はあくまで「社会人としての場」であるという前提であるということと、適切に自分の状態や都合を言えるようになることで
周りとの関わりの際に無理しないようにするための訓練だった

うつになる人は本当に人それぞれだが
とても真面目な人が多く
どんなに理不尽なことを言われたり仕事の量が多くても
断れない・できなかった時には自分を責めるといった人が多い

そしてうつ状態が続いて目を合わせたり
しっかり喋ることができなくなっている人もいる

ただリワークに何回か参加することで
ちらほら家族のことや自分の苦手なことを説明した上で今日はゆっくり過ごしますと宣言できるようになっていく

時には面白い話を投下してくれる人もいて
つい笑ってしまったりする

にこやかに話を聞きながら
心理士の先生は
職場の雑談みたいなモノですよという

状態の話を聞きながら
今日は頑張ってきた人たちを褒めるのではなく
来なかった人たちを責めるのでもなく
ただ受け入れる姿勢で心理士による「話しやすい」空間ができている

これはとてもいい時間だなと思う

またグループで受けていて
他の人の経験へのアドバイスを客観的にきくことができるのもいいと思った

「朝起きた時本当にだるくて、でも今日はリワークに行くかギリギリまで悩んだけどきてみました。」

といった人に対して心理士の先生はこういった

「朝起きた時のだるさは生理現象です。暑い時に汗をかくのと一緒です。
なので"昨日夜更かししたせいでだるいんだ"とか決めつけないようにしましょう。生理現象は誰にも止められないし、体がそういう仕組みだからです。」

生理現象だと思ったらもう変えられないし
だるさを責めても仕方がない
因果関係を求めて何が悪い自分が悪いと考えることも必要ない

そのアドバイスを聞いてから
朝だるいことがあっても「おお今日もいつも通りだるいな」と思うくらいで
だるさの原因を思い浮かべて勝手に反省したりしなくなった

認知行動療法や、自己洞察などのコンテンツに入る前の最初の30分くらいの間にやっていることだが、このマインドフルネスと自己開示の訓練は
毎回やるのなんでだろうと思っていたが
頭を休ませたり、いい緊張を持たせる訓練として適切だなと思う

「いまココ」を対処できる自分でいられることが
うつ病を自分で悪化させないことにつながる

今日はこの2つだったが
リワークで学んだことはまた別の投稿で書いてみたいと思う

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