手帳と道具にみえる出入りとあいだ

僕にはずっとそばにいてくれるモノがあります。もう愛用してかれこれ9年で、夫婦で喩えるならもうすぐ錫婚式クラス。

そんな愛するYPad。
https://www.amazon.co.jp/dp/4023317349/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_uEBFCbE00RSSF


著名なデザイナー寄藤氏がデザインされたこの手帳。見開き2週間刻みで【縦×横 = スケジュール管理×プロジェクト管理】という構成が一番の特徴です。スケジュールページの間には毎度フリーページがあるからちょっとした落書きやメモには事欠かず、適度なB5サイズであのPadさいずというのが僕にはちょうどよく、複数のタスクやプロジェクトに囲まれる私には、いまや片時も手放せない一冊です。


10年以上前、自分の手帳に求める機能を同時に適切に管理出来る手帳を、ずーっと求めてたんですね。でもそんな手帳ってあんまりなくて、この手帳に出会ったときは、初恋のあの人に出会ったときよりも衝撃だったかもしれません。


おかげさまで、

 Ypadに出会ったから、仕事は効率が向上し
 Ypadにしたから、自分の時間管理のレベルが上がって
 Ypadだから、アナログの価値を再認識した

んです。
ずいぶんと、道具に引き出されたものです。パートナーあってこその私だな。

MSDOSの頃からPCになじみ、プログラミングをしたりデータを分析したりとしてた私にとっては、デジタルこそが自分の情報編集能力を高めてくれると、若かりし頃は信じて疑いませんでした。
でもアナログな道具は、自分のインターフェイスとして、身体の一部として、感覚的なものも含めたインプットとアウトプットを往来してくれる、貴重なフィルターであることにあるとき気づいたのです。

YPadだけじゃありません。
僕の仕事をとりまくすてきな文具たちはたくさんあります。
 ペン、ノート、筆箱、色鉛筆、消しゴム、・・・・


さて、どんな世界でもプロの方は道具を愛されてることでしょう。
仕事とは「あらわれている」を「あらわす」にかえること。

さらにその変換の中心にある自分が、どんな道具を間にはさむかは、結構大切だと感じます。いろんな人やものの助けがあってこそ成り立つのがお仕事で、自分一人で完成させるわけじゃないことがほとんど。
きっと、料理人さんなら切れ味するどい包丁が必要だろうし、大工さんならより手になじむ鑿や鉋なしには良い仕事が出来ないかもしれません。
同じくらい、今のビジネスマンの多くにとっては「文具」もその役割を大きく担うような気がするんです。
僕もデジタルとアナログを駆使するからこそ出来る仕事を追求したい。道具の助けがあることで、デジタルな技の効率ではいきつかない世界へ、アナログな匠が連れて行ってくれる、そんな気がしてなりません。

インプットとアウトプットの境目は、細胞の膜のようであり、家なら玄関のよう。どちらもあいだが磨かれることで内側がまた豊かになるはずです。

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