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記録#04

前回の続き。
メモは取ってあるとは言え、こういうのは続けて書かないとリアルな記憶と勢いが薄まっちゃうわね。引越しも終わったし体調も落ち着いたのでまた廃人になる前にとっとと書いていこー。おー。

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前回は4回目の画像検査を受けに行くとこで終わってたんでしたね。
検査の結果について、画像検査クリニックでの診断は、肺など上半身に異常(転移)はないが、骨盤内右側に腫瘍があり14年前の子宮頸がんの再発ということだった。
大学病院の婦人科の先生はそういう手紙をぺろっと直接患者に渡して読ませるひとで、自分の目で確認できるのでそういうとこが気に入っている。ちなみに泌尿器科の先生は内容をかいつまんで説明してくれるタイプ。

んで、再発という報告が上がってきていたものの、この段階では担当医はどうかなあ? という感じだった。
どうしてか。説明しよう! 子宮頸がんの再発というのは通常5年以内で、10年以上たってからの再発は非常に珍しいからである、とのこと。
自分で調べた別の情報でも、5年を超えて再発するのは100人に1人とのこと、10年以上で再発したひとの事例はわたしの情報収集力では見つけられなかった。
また腫瘍マーカーが正常値であることも、再発と断言できない理由らしかった。
てことで、まだまだグレーな状況が続き、毎週毎週月曜日はなにかはっきりするんじゃないかという希望を持つんだけど、それはこの週もかなわず、でもなんかもう慣れっこになってしまってうんざりすらしない。

そういえば、この日は泌尿器科からの指示で院内でMRIもやって帰ったんだった。なんかもうわけわかんなくなってきた。いっぺんに全身撮ってくれってのは無理なのかしら。痛くない検査なのが幸いだけど。

さらに翌週月曜日。毎週月曜日は病院の日♪
いつものように先に泌尿器科を受診する。前の週に受けたMRIの結果はやはり煮えきらない。
腫瘍らしきもの(この先生はわたしが「腫瘍」と言うと「らしきもの」と訂正する)が骨盤内右側にあるのは間違いないが、問題がある。説明しよう!
1、この腫瘍(らしきもの)が再発なのか、あるいは新しいものなのか、今の段階でなんとも言えない。
2、骨盤の奥の方にあるので検査がむっちゃ難しい。開腹しての検査かCT(また!?)か。開腹するとなったらかなり大きく開くことになり、できればそれはやりたくない(わたしもだよ!)。ただ、腸管などが邪魔するのでCTで撮れるかどうか微妙。

結局もやもやのまま、次! 婦人科! 
婦人科は再発の可能性は捨ててないらしい。まあ、だから面倒見てくれてるんだろうけど。
で、わからないと言いつつ治療のことが検討されていた。放射線治療や化学療法が挙げられるけど、初発で放射線治療をやっているので再びできるかどうか、また化学療法の場合は腫瘍の性質がわからないと薬が決められないという、こちらもまだまだグレーな感じ。
こっちの先生は腫瘍「らしきもの」ではなく、再発かどうかは別にして(悪性)腫瘍と断定している感じ。いいんですよいいんですよ、どっちでも。そうだろうなとわたしも思っているし、うっすら覚悟もしているので。

この時期は3月から続く検査検査&結果はもやもやまみれで、メンタルもかなりダメージを受けていた。……つもりだったけど、このときのダメージなんておセンチメンタルに毛が生えたようなもんだったなと今は思う。
最悪の可能性が考えられるけどはっきりとはわからない段階におけるつらさと、最悪の事実を突きつけられたときのつらさってどっちもしんどいはしんどいけど、前者のほうがなにも確定していない分希望がゼロではないから、まだ楽だったのかも。病気に限らずどんなことでも(バーチャルでもいいから)希望があるから頑張れるし、絶望しかなければ頑張れないでしょ。

さて、ふたたび次の月曜日。
先攻の泌尿器科では、次にPET CTを受けてねと言われる。
この検査、保険の適用になるか微妙らしいんだけど、先生が事務のひとに相談してくれて、初発のときの診断を理由にして保険適用になりそうとのこと。先生ありがとう、but、組合ごめん。てかそんなことまで考えなきゃいけないの、お医者さんってほんと大変。
また、それとはべつに後腹膜腫瘍(IgG4)も考えられるとのことで(ドラえもんのポケットみたいに病気がいろいろ出てくる!)、血液検査もして帰った。これだったらまだよかったのにね(後でそうじゃないことがわかった)。

後攻の婦人科。
未だ断定はしていないものの、こっちはすでに癌という前提で話が進んでいる模様。
婦人科の先生が放射線治療が可能か放射線科に問い合わせたら、初発で放射線をMAXで当てているのでこれ以上は当てられない(腸に穴が開く)から断念するとのこと。また、針生検も解剖学的に難しい場所にある(神経や血管に触る)からできないらしい。
できない尽くしのなか、陽子線治療が可能かどうか隣県の大学に問い合わせてくれているらしい。昔テレビで見て名前だけは知っていたけど、この治療、わたしの場合は保険適用にならないので、トヨタのプリウスが1台買えちゃうくらいのお値段になる。プリウス買ったと思って出してやろうじゃないかと思いつつ、でもなんとなくこの治療はできないような気がしていた。

続く

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