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選択肢

今、今後の人生に重大な影響を与えることについて、3つの選択肢のうちから1つ選ばなければならないという局面にある。

現在わたしは14年目にしてがんが再発したと診断されている。
その治療にあたり、限られた方法の中から医師が提案してくれた治療について同意のサインを保留にさせてもらっている。
提案されたのは以下の1なんだが、ゴネたら2と3も出てきた。

  1. 比較的新しい治療法で、奏功率は一番高いが、いくつかの深刻な副作用が起こることがある。特にわたしのケースではそのうちのかなり重篤な副作用が起こる確率が高く、そうなった場合QOLが著しく下がる。このことは事前に調べて知っており、これを提示されたら断れと10日前の自分がメモを残している。

  2. 奏功率は1より劣るとされている。前回もこれをやったけど、今回は薬の量も増えるので副作用はもうちょいきついかも。

  3. 積極的な治療は行わず、必要に応じてベストサポーティブケアを行う。

予てから考えていたのだけど、たかが数ヶ月から数年の延命のために不自由な生活をするなら、短命でも動けるうちに普通の暮らしをしていたい。
寿命は多少延びたけど、いつも具合が悪くて動けなかったり寝たきりに近かったりしたら意味がないから。
わたしにとって意味があるのは、ただこの世界に長くいることじゃないんで。

前回のがん治療後も肉体が抜群によい状態だったわけではなかったんだけど、去年別の病気で手術をしてから体の状態が抜群に良くなり、生活がものすごく楽しく&楽になった。
食べられるものや量が増えたし、ちょこちょこ旅行に行くこともできるようになった。QOLがいいってこんなにいいんだ!と実感した。
だから寿命を引き延ばすのではなく、今の状態をできるだけ引き延ばしたい。

とりあえず1はわたしの中では消えたので、2か3である。悩むむむ。

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