見出し画像

映画 JOKER を観て


映画 「ジョーカー 」を観ました。

https://youtu.be/C3nQcMM5fS4

この作品、観るのに勇気と覚悟が必要です。
正義や救いがなく殺戮シーンも多く精神障害を絡めたストーリーなので、心が弱っている状態だと、あまりの希望のなさに精神的に打ちのめされるかもしれません。 

人によっては、精神的な負担になる可能性もあります。制作側の意図を誤読する人が暴動を起こしかねないと、アメリカでは警戒されていました。

しかし、近い将来の日本を予見している様な世界観であり、社会問題化しているヘイトクライムや無敵の人の話です。

封切り日の夜、私は眠れなくなりました。精神的に安定していると自負があるのですが、じわじわと仄暗い鬱積した気持ちがこみ上げてきました。

鬱症状がある人や感情移入しやすい人、気持ちが弱っている人には、この映画はお勧め出来ません。それくらい深刻な映画です。

精神疾患や知的境界領域、発達凸凹の保護者や当事者にとっても辛いでしょう。

描かれているのはフィクションの街のはずなのに、その生き難さが私たちが直面している過酷な日本社会そのものだから。

「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治著を読んで、私が感じた危惧が映像化されていました。 https://note.mu/utss2020/n/nc608ba0a57e1
私たちはもう、この領域の子どもや大人が見捨てられている現実から逃げることが許されないのです。 

映画『JOKER』は、自己責任論ばかりで息苦しく、あらゆる差別、排除、偏見、ヘイトが溢れる社会になってしまった社会への警鐘となるだろうか。

精神疾患への誤解に繋がることや誤学習によって報復や殺戮が肯定されることは避けたい。

そう考えていると、私はもう絶対に軽々しくJOKER のコスプレをしている人たちを娯楽の一環として見ることはできなくなりました。 

自身のなかのJOKERを意識出来るか、相模原事件、数々の無敵の人の事件を自身と地続きの現象ととらえられるか、問われています。

#JOKER
#ジョーカー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?