前編のあとがき
不思議なことに、不思議なことですが。
時は訪れました。突然、いつもできることが出来なくなります。するはずもないことをしてしまいます。ただし気づいたのなら、いつも出来ないこともできます。するはずもないこともしなくてよいのです。
人生って有限です。悲しいことに、悲しいことですが。ただ有限なのにその瞬間には無限の分岐点があります。この有限も無限も自明です。ここで思い出して欲しいのは、僕らは願う事ができるということ。
何もできません、どうしてもなんにもできません。詳しくいうと、詳しく言おうとするともっとなにもできなくなります。残念なことに、残念なことですが。自らふと認めていることでしょう。
願いましょう、いや願うでしょう。何もできない時、どうしても僕たちは願っていました。驚くべきことに、驚くべきことですが。それは誰も神もがうなずく事実です。そして常に叶うことはありません。
願わずして得られる何かもありましょう。叶った願いを過ちと思うこともありましょう。ただ願いはあなただけに眠る、紛れもない真実です。罪と名付けても、丸を付けても、目を瞑っても、遠ざけても、あなたの側にいます。
不思議なことに、不思議なことですが、
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