うとQ世話し ニューノーマル考 「裸の王様」
2021/3/27
(うとQ世話し ニューノーマル考 「裸の王様」 )
ニューノーマルを探せ。
「ニューノーマル探索日記」と題して、この稿を起こしてから既に1年と3ヶ月が経ちました。
それで、でしょうか、今ふと、
「ところで、ニューノーマル、ニューノーマルとお題目のように毎回書いているが、そのニューノーマルって、一体何を目安に、又何を想像してそう言っているんだ?自分は」
と考え込んでしまいました。
これじゃぁ、まるで
「この丘を越えさえしたらその向こうにユートピアが拡がっているよ」
とか
「その角を曲がりさえしたら、今迄に見た事もない御殿でのお出迎えが待っているよ」
とか言っているのと変わりがない気がしてきました。
簡単に言うと一昔前の古びた宣伝手法の広告。
「一粒食べたら、夢の世界」
の様な。
大嫌いだと言っている「その宣伝」もどきを自分自身が行っている。
そう思いました。
それで今度は、例の「行き詰まったら、その正反対を考えてみる」という自分流の方法に従って、未来に向けていた目を180度反転させ、過去に目を向けて、今暫く考えてみると
「ニューノーマルって言い出したのは、ひょっとしたら過去のある時点からが「アブノーマル(異常状態)」だった事の裏返しなのではないか?」
と思い出しました。
なので「ニューノーマルというのはアブノーマルの修正形で、実は「ノーマル(正常状態)に戻せ」と言っている事なのでは」
と。
そう考えてみると、過去のある時点から
人は、生物界等どうでも良くなった。
人は、人の事など「しったことか」とどうでも良くなった。
人は、事実実態がどうであっても、それもどうでも良くなった。
その裏返しで
人は、人間界にとっていい事だけを考えるようになった。
人は、自分にとってのみいい事だけを考えるようになった。
そうして
人は、事実実態よりも「記号(価値)、情報(価値)、宣伝(効率効果)」を重視し、踊らされる様になった。
その迷妄が、事実実態を、たまたま隣にいる人(隣人)を、最後は「生物界を含めた地球環境」を浸食破壊してしまった(してきた)
そうして今、我々は、その「アブノーマル」に対して「ノーマル」から「警告」「お仕置き」「逆襲」を受けているのではなかろうか?
とも。
そう考えると、大分分かり易くなってきました。
要するに上述の部分で書いた
「記号、情報、宣伝」
この部分。意図をせず図らずも書いてしまったこの部分。
これは将に現代の「IT」という言葉に置換える事が出来るのではなかろうか?
と。
その「information(情報) x(と) technology(技術)の 持つ意味(位置づけ)と在り方(価値レベルの設定基準)」又はそれが生み出す「格差の是正の仕方」の話だと言う事ではなかろうか?
という気がして参りました。
早い話が「IT様の、持ち上げすぎ」
その結果、信奉者である我々自身が知らぬ間に
「裸の王様」
(価値がある、あるといって着せられているものに何の価値もなく、踊らされていただけ)
になっている様な。