うとQ世話し 鵜呑みにすべからず

2020/12/15-2
(うとQ世話し 鵜呑みにすべからず)
パキ姉ちゃんのITエンジニアのご主人は上司から、平日、休日と言わず、時間内、外と言わず、コロナ渦でテレワークの自宅仕事場にのべつ幕なしにメールや電話をしてくる割に、外国人としては、かなりの努力をしているにも拘わらず、ご主人の仕事を一向に評価をせず、反対に給与アップを抑えるためか、Hi-skillな我が国国民スタッフの仕事と事ある毎に比較し、その差の不足部分ばかりをついてくる事にいい加減に嫌気がさして他国へ移住する算段をしている一方
我が社では、それとは全く反対に外国人従業員が「シャチョ」の自分に昼夜を問わず、平日、休日と言わず、のべつ幕なしに電話で
「ゆっくり休んでください」
と言った数時間後、再び電話で
「でも、これだけはお願い。いつものextra specialで、お願い」
という事態が、それこそ恒常的に起きております。
決して、ニュースやネットで報告されるが如き「たった一つの事態だけ起きている」訳ではありません。
これら報道の様に世の中を分かり易く、明快に捉えようと「一つの図式」で表す事がよくありますが、簡単に説明しようとするその試みそのものが、却って事態を複雑にしてしまう場合が時々あります。
曰く
「一つの図式で示せるとニュースでもそう報道しているし、学校でもその方向で教わったし、親もそう言っていたわ。
なのに、そうなっていないのはおかしい。世の中の方が間違っている。だから一つの図式に収まるようにしてよ」
と。
しかし実際の世の中は一つどころか人口の数だけ図式があります。
ちゃんとした解を得ようとすれば、個々一つ一つのケース毎に「一から」スタートしなくてはなりません。
しかしお互い、そんな手間も暇もかけていられませんから「一つの図式」があると思っている人は常に、発送されてもいない荷物を、首を長くして待っている様な事になるので、常にイライラした日々を送る事になってしまいます。
この場合、明らかに「全てを包含し、説明できるたった一つの図式がこの世に存在する。もちろんあなただけのために」が、冒頭でお話ししましたように、悪意ではないにも拘わらず「却って事態を複雑にし、よりましな解から、そのご当人を遠ざけてしまう」結果になる場合もままあるようです。
善意が齎す混乱とでも申しましょうか。
ですので、何でも鵜呑みにしない事が大切なような気がします。
特によくある「お手軽簡単これっきりボタン話」にはご注意を。


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