きっかけは偶然に

私はずっとエンタメ雑誌で編集をしてきて
たくさんのアーティストや俳優の
話を聞かせてもらってきた。
デビュー前の新人からベテランまで
本当にそのどれもが感謝しかない出会いだった。

私はなぜこんな音楽を生み出したんだろう?とか
ここはどういう気持ちで演じたんだろう?とか
そんな基本的なこと以外にも
とにかく聞きたいことがたくさんある。
いわゆる表舞台で活躍する人たちの
考えていることにとても興味があるのだ。
想像できない答えが返ってくると
とても嬉しかったし、面白かったし、興味深かった。

その仕事から離れて1年、いや、完璧に離れては
ないのだけど。ちょっと距離をおいて今。
私はもうそういった人たちに話を聞くことは
叶わないのだろうなと思い込んでいた。
もう徹夜で何日も会社に泊まるとか
命とメンタルを削ってまで働くことはできないと
思っているから。
でも、先週久々に俳優と話す機会ができて
できて、というか聞きたいことがありすぎて
トークイベントで質疑応答に参加して
やっぱり楽しい!!!!と心から思ってしまった。
もっと聞きたいことがあった。
こんなことで気付くなんてな。わからないものだ。

やりたいことが私にはたくさんある
夢もある
そこに見て見ぬ振りをせずに、追加してもいいだろうか。

公私混同は絶対しないと決めているので
こうやってただのファンとしていられたことも
嬉しかった。
いつもはマスコミ席ですました顔で
テレコを回して、メモを取っていた。
私も後ろに戻りたいと思っていた。
贅沢な話だ。

どこにきっかけがあるかなんて
わからないんだな。
ずっと抱えて見てみないふりしてたのだから
いつも近くにはあったのだ。

#エッセイ
#夢
#きっかけ

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