見出し画像

自閉症の子が幼稚園に行ったらギャップありまくり![ゆっくり育児]その12

自閉症のジローが幼稚園に入園して半年が経った。前回記載した様に、毎朝何をやるにも逃げ回るので、私と妻は相変わらず体力的にも神経的にも消耗している状態だった。

だけどそんな私と妻にも楽しみがある。
それは幼稚園の連絡帳を見る事だ。

連絡帳には、持ち物や予定など事務的な連絡のほかに、その日にジローがどの様な様子であったかも書かれてる。

その内容が家にいる時のジローとは結構違う点が多くあって、そのギャップと成長を感じられるから連絡帳を見るのが楽しみなのだ。

例えばこんな違いなのです。
・先生が呼ぶと素直に近づく(家では呼ぶと逃げ回る!)
・イスに座ってー、と言うと座る(家ではそもそもイスに座ろうとしない)
・ハミガキをする(家ではハミガキをすると逃げ回る!)
・知育玩具でちゃんと遊ぶ(家では知育玩具を投げる!)

こんな幼稚園での様子が連絡帳には書いてある。

なるほどなるほど、ジローは幼稚園ではネコを被ってるな。
本当だったら家にいる時の様に好き勝手にやりたい放題にしたいのに、先生や他の児童のいる前ではちゃんとイイ子ちゃんを演じてるのだな。

ギャップありすぎ!

なんだジローよ!家でも幼稚園と同じ様な態度をとってもイイんだぞ!

毎回連絡帳を見るたびに、私と妻は
「家と態度が違うじゃないか!」
とニヤニヤしながらジローに対して叱責するのである。

このギャップが面白いのだ!!

、、と、ここで次の事に気づく。
ジローは重度の自閉症なので、どの様な環境でも相手に合わす様なことはせずに、自分の思ったことをするはずである。

でも幼稚園でのジローは明らかに環境に合わせて、自分の態度を変えている。
ジローは自分が幼稚園にいて、先生や他の児童に対してどの様な態度を取れば良いか状況判断ができている。

話すことが出来ないので、言語能力も低いのかと思いきや、ちゃんと聞いている内容は分かってるようだ。
(もちろん全ての時に当てはまらないが)

幼稚園に行かせてよかった。

家に居ただけでは決して見ることの出来ないジローの様子や能力が垣間見得たのだから。

これは知的障害を持つジローに対して、的確に、そして献身的にサポートしてくれる幼稚園の先生やスタッフの方々のお陰だ。

やはり専門の知識を持つ特別支援の幼稚園を選んでよかった。
これは必ずやジローの成長を促し、可能性を広げてくれる。

、、、と、親の観点からすると、特別支援の幼稚園は選んで良かったと思えるのだご、ジローの立場では、、、?

家と違って
・ワガママな行動をしてない
・言われたことを素直にやる(逃げ回らない)
なので、ちょっとストレス感じてるのでは、、、?

まぁ、これも自分の成長の為と思って受け止めよ!
と父は思うのである。

幼稚園を楽しんでくれ!ジローよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?