ビートルズとは一生付き合うんだろな #推し短歌
「推し」という言葉すらなかった70年代に出会ったビートルズの楽曲たち。全く聴かない時期もあれば、聴かずにいられない時もあって、私も早64歳間近に。これからもいろいろな場面で慰めてくれたり、背中を押してくれたりするんだろうな。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ。あなたたちはずっと私の推しです。
あるがままに 中三男子を救いし 青盤から聞えた聖母の言葉
ビートルズの名曲「レットイットビー」を初めて耳にしたのは小6の頃。当時はサビの歌詞が「LP、LP」と聞えて、LPレコードのことを連呼している風変わりな歌と思ったものです。
やがて中学生になってビートルズにハマり、ラジカセ(ラジオ付きカセットデッキ)でエアチェック(録音)しては、勉強そっちのけで毎日聴いていました。
中3になる前に引っ越して転校。慣れない環境やちょっとしたいじめにあって落ち込んでいたとき、購入したビートルズのレコード「青盤」の歌詞カードを読んで「レットイットビー」の意味を知り衝撃を受けました。まだ「諸行無常」の真理など知りもしない中坊が、マリア様のおっしゃった「あるがままになさい」にどれほど救われたか。透明なスーバーボールに「LET IT BE」とマジックで書いてお守りにしていました。
バラライカって何だろう 東欧の風感じたあの歌も 今は寂しく響く
青盤やホワイトアルバムで聴いてロックンロールサウンドがお気に入りだったのが『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』。世間のニュースに疎い中坊としては、東西の冷戦や東欧諸国の事情など気にもせず、歌に出てくる「バラライカ」って何だろうと興味津々でした。とにかくソ連に戻って楽しい様子を歌ったロックンロールだと思っていたのです。バラライカを辞書で調べると、ロシアやウクライナで奏でる弦楽器だと知って「いつか弾いてみたい」などと憧れていたのです。今ではこの曲を聴いてもそんな気持ちにはならないだろうし、聴きたいと思えないのが悲しい。
クリスマスにラジオから流れる「戦争は終わりだ」 望みはきっと叶う 来年は春に流れよ
ジョン・レノンとオノ・ヨーコによる楽曲『Happy Xmas (War Is Over)』は邦題「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」として知られます。今でもクリスマスシーズンになれば「ソー、ディスイズ、クリスマス」という歌い出しで流れるため、耳にした人は多いのではないでしょうか。最後まで聴くと「War is over」を連呼する、反戦ソングであることが分るのですが、実はベトナム戦争に対して抗議するために作った歌だそうです。ジョン・レノンと言えば、ビートルズ時代の『アクロス・ザ・ユニバース』やソロになってからの『イマジン』など世界平和を願う楽曲を歌ってきましたが、『Happy Xmas (War Is Over)』もその一つなのです。ジョンは天国からロシアのウクライナ侵攻をどんな思いで見ているのでしょうか。
短歌をはじめて詠んだので、短歌といえるかどうかすらわかりませんが、ご容赦ください。
そんな私ですが他にも「推し」はアーティストはもとよりアイドルからアニメキャラまでいろいろいまして、また別の機会に「#推し短歌」を詠みたいと思います。