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【小説】歴研部員“橘の君”事件簿シリーズ

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蓮華大歴史研究部の新入部員“橘の君”こと立花寺君枝。個性豊かな部員たちと歴史を研究するが、いつもなんらかの事件に巻き込まれちゃう。第1弾「消えた妖刀」に続きシリーズ化する予定。歴…
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#青春

歴研部員「橘の君」事件簿【第10話】妖刀の行方 Ⅲ 最終回

蓮華大学は九州でも有数の総合大学として知られ、全国から集まった多くの学生たちが通う。周辺…

歴研部員「橘の君」事件簿【第9話】妖刀の行方 Ⅱ

なつきとは週明けに合う約束をして電話を切った。 夕食は冷蔵庫にあるものでチャーハンを作っ…

歴研部員「橘の君」事件簿【第8話】妖刀の行方 Ⅰ

「ななお、出てきてちょうだい」 私は猫塚に向かって呼びかけた。 どんよりとした曇り空の下…

歴研部員「橘の君」事件簿【第7話】猫塚にて…虐待の事情 Ⅲ

アキラくんに取り憑いていた“七つ尾の猫”は、さも私のことを知っているかのように話しかけて…

歴研部員「橘の君」事件簿【第5話】猫塚にて…虐待の事情 Ⅰ

蓮華大サークル棟には猫が住み着いている。いつもいるから飼い主がいないノラなのだろう。いや…

歴研部員「橘の君」事件簿【第6話】猫塚にて…虐待の事情 Ⅱ

土曜日の昼下がり、佐賀は青空が広がり、秀林寺辺りは春風が吹いていた。 爽やかな風情とは裏…

歴研部員「橘の君」事件簿【第4話】消えた妖刀 Ⅳ

「ごめんなさい!」 先手を取られた。 ホタルちゃんが住んでいるところは蓮華大から近く、歩いて行ける距離だった。 アンナちゃんは事前にLINEで次のようなメッセージを送ったという。 ほどなくして返信があり、学生マンションの住所と訪問の仕方を教えてくれたそうだ。 約束の日、ホタルちゃんは部活を終えて夜8時には帰宅できるらしい。私はアンナちゃんに付き添う形でついていった。 するとオートロックを解除して部屋に入れてもらうや、ホタルちゃんが土下座して詫びるではないか。 私

歴研部員「橘の君」事件簿【第3話】消えた妖刀 Ⅲ

「こりゃぁ…」 「すごっ…」 銃弾の跡を見て誰もが息を呑んだ。 「熊本市田原坂西南戦争資…

歴研部員「橘の君」事件簿【第2話】消えた妖刀 Ⅱ

私が歴史研究部を訪れて挨拶したその夜、またしても「通り魔事件」が起きた。 翌朝のニュース…

歴研部員「橘の君」事件簿【第1話】|消えた妖刀 Ⅰ

この春は開花予想日より少し遅れてお花見シーズンが到来した。それでも福岡県は平年並の3月中…