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「大学生活を充実させたい!」新入生に贈るとても詳しいサークル選びガイドー前編

 こんにちは。UTFR1年の渡邉です。先日の合格発表で晴れて東京大学に合格した受験生のみなさん、本当におめでとうございます!これから始まる東大での生活に期待でいっぱいのことでしょう。東大には、「やろうと思えばなんでもできる」、そんな環境が整っています。憧れの東大での生活を、充実した、後悔のないものにしたいと思いませんか?

 しかしながら、残念なことに、コロナウイルスの影響によって、様々な新歓活動が中止の危機に瀕しています。私たちとしても、どうにか実施できないかと願っているところではありますが、新入生の皆さんこそ、まだわからないことだらけの大学生活、サークル選びに不安を感じているのではないかと思います。

 そこで私からは、そんな新入生の皆さんに、大学生活において重要なサークルについて、どうやって選んだら良いのか、オススメのサークルはどんなものなのか、サークル選びの失敗談などをできるだけ詳しくお伝えしていきたいと思います!

部活動?サークル?

 まずは部活動とサークルの違いについてです。高校の時は、部活動が基本でしたよね?サークルと部活動の違いがわからない、なんて人も多いのではないかと思います。しかし、大学では、部活動に所属するか、サークルに所属するかでかなり生活パターンが違ってくることが多いので、よく確認しておきましょう!

 まず、部活動とは、大学に所属しています。高校の部活動とそれほど変わらないイメージです。基本的に拘束力が強いことが多く、週5-7日で活動していると思ってください。ここで、かなり忙しい高校の部活動に参加していた新入生の皆さんの中には、
「週5-7日って、普通じゃないか」
と思う方も多いのではないでしょうか。私自身週6-7日のバドミントン部に所属していたので、初めはそう思っていました。でも実際に大学に入ると、週5-7日参加しているというのは、かなり拘束力が強い印象を受けます。バイトや遊びなど、様々なことがある大学生だからこそでしょう。しかし、大学生活を何かに打ち込んで過ごしたい、家で過ごしてばかりの生活をしたくない、という方にとっては良いかもしれませんね。

 一方でサークルはというと、多いもので週2-3回、平均で週1回程度と言ったところでしょうか。月に1度程度しか活動しないサークルもあります。したがって、興味のあるサークルを、「兼サーする」のが一般的です。1つのことだけでなく、興味のある活動にいくつか参加してみたい、という願いをかなえることができるのがサークルでしょう。部活動とサークルの特徴を簡単にまとめてみると、

【部活動】
○1つのものを極めることができる
○拘束力が強い分、仲間との絆が深まる
○ある程度生活リズムを維持することができる
○4年間続けられるものが多い
△拘束力が強く、かなり忙しい
△部活動によっては、勉強を犠牲にしなければならない場合もある
△ある程度活動内容が絞られるため、選択の幅は狭い
△掛け持ちするのは基本的には厳しい

【サークル】
○自由度が高く、色々なものを兼サーできる
○色々なものに入って、気に入らなければ簡単に辞めて新しいところに入ることができる
○選択の幅が広く、大体どんな分野のサークルも見つけることができる
○様々な団体に所属可能なので、広い人脈ができる・様々な人に会える
△自由度が高いため、気付いたら行かなくなっていることがある
△(参加の仕方にもよるが)部活ほど密な人間関係が生まれない
△駒場生活の2年間で終わってしまうサークルがかなり多い

といったところでしょう。参考にしてみてください。

 以下は、私自身がサークルに所属しているということもあるので、基本的にはサークルの選び方を中心に書いていきますが、部活動を考えている皆さんにとっても、きっと参考になる部分は多いと思うので、ぜひ読んでみてくださいね。

サークルの見つけ方

 まずは、サークルの見つけ方についてです。サークルの見つけ方には、大まかに以下のような種類があります。

ビラ
各種手続き時やテント列、キャンパス内でビラ配りをしている団体などのビラを参考にする。

立て看板
キャンパス内には様々なところに立て看板が立てられています。参考にしましょう。

(・テント列
(色々なサークルに足止めされます。数が多すぎるので興味があるものだけ聞くようにしましょう。あなたの断れなさを測るいい機会!ちなみに私は最後まで行くのに4時間半かかりましたよ…(かなり重症です…早い人で1時間くらい))
↑今年は中止となってしまったようです…2年生になったら今度は新入生を勧誘する立場から参加しましょう!

サークルオリエンテーション
気になったサークルの話を聞くことができる機会です。ある程度同分野のサークルはまとまっているので、新しいサークルを見つけることもできるでしょう。
(※ただし、数がとても多いのである程度目はつけておきましょう。意外と時間ないです)

各種新歓・合同新歓
それぞれのサークルが主催する新歓活動に参加してみましょう。
タダご飯とか食べられる新歓もたくさんあるので、参加がてらサークルの雰囲気(←すごく大事です!)を感じてみましょう。
個人的には、気になるものには全部参加するくらいの気持ちでいいと思います。気になっていなくても良い友達作りになりますよ!!(特に女子)
合同新歓では、似たようなサークルがまとめてプレゼンをしてくれるので、似た分野の中から自分にあったものを見つけることができます。(国際系合同新歓など)

東京大学オリエンテーション委員会の公式サイト
例年は封筒いっぱいに新歓ビラが詰められたものが新入生に配られるのですが、今年はコロナウイルスの影響でビラ詰め作業が中止になってしまいました。代わりにそれぞれの団体のビラがPDF形式でオリエンテーション委員会のサイトに公開されていますので、公開後に確認してみましょう。

上クラや知人からの紹介
積極的に情報を仕入れるようにしましょうね!
(上クラ:自分と番号が同じクラスの先輩)

キャンパスでの声かけ
ガクサーなどのサークル紹介サイト
サークルのTwitterやInstagram

サークルの個数・頻度

 さて、色々な方法でサークル調べを始めたあなたは、きっとその数の多さに圧倒されるはずです!サークルは、すぐにやめられるため、一般的に始めは気になるものには取り敢えず入り、後から絞ると良いと言われています。
では、UTFRメンバーは、いくつくらいのサークルに入り、どのくらいに絞っているんでしょうか?

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UTFRメンバーの現在の所属サークルは、こんな感じ。3つが最も多い様ですが、6つ以上所属しているという人もいるんですね!なんと、1つのみ所属という人はいませんでした!

 この様に、少なくとも2つ以上のサークルを兼サーするのが一般的です。一方で、所属したことのあるサークルは?という質問に対しては…

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こんな回答でした!UTFRは、3-4年生も多く所属していることもあってか、なんと6つ以上所属したことのある人が多いことがわかりました!私自身5つくらいかな、と思っていたのでこんなに多くの人が6つ以上のサークルに所属したことがあるというのは驚きでした!

 では、絞った結果、どのくらいのサークルの頻度がちょうど良いと感じているのでしょうか。

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結果はこちら!週2回程度と回答した人が多い様ですね。したがって、3つ前後のサークルに所属しているとはいえ、活動頻度はそれほど高くない様です。バイトや遊びもしたい!という新入生には、週2-3回の活動がおすすめできるかもしれませんね。

サークルの絞り方・重視すべきこと

 さて、サークルはたくさん入って絞ると良い、という話をしたのですが、では、まずはたくさんあるサークルを、6つ前後に絞るにはどうしたら良いのでしょうか。あるいは、入った後に3つ前後に絞るとき、具体的にどんなことを考えて絞ればいいんでしょうか。

 まずはサークル選びの際に重視したことについて、UTFRメンバーに聞いてみました。

何をやってるかももちろん大切なのですが、どんな人がいるかも重要だと思います。SNSとかを通じて雰囲気を調べつつ、知り合いがいれば聞いてみるのが早いです。

 どんな人がいるか、というのは本当に大事だと思います。どうやって「居心地の良い」団体を見つけることができるかは、その後のコミット度にもかなり関わってくるでしょう。一緒にいて楽しい、参加したいという気持ちがないと、絶対に続きません。その点では、新歓に参加した際の先輩の雰囲気や同学年との話やすさは良くチェックすべきでしょう。私はこの理由でダンスサークルを諦めました。笑

楽器やスポーツはお金がかかることが多いのでそのへんはリサーチしておくべき
人数が多い団体のほうが交友関係の幅が広がる

 お金の問題は貧困学生にとって大事な問題ですね…!!たくさん入るとはいっても、会費がかかったり、新しいものを買わなくてはいけない場合もあります。例えば運動会スケート部、東大オケなんかは相当お金がかかると言われています。入ってから知らなかったということがないよう、年間トータルどの程度かかるかは、事前にきちんと確認しておきましょう!

キー要素としては「興味がある活動内容/分野である」「団体の雰囲気/人間関係や全体の雰囲気が自分にあう」「知り合いが既に居る」「団体に入る目的(学び,経験,青春)がある」かなぁ。
真面目な団体を探したい場合は真面目な先輩を見つけること(真面目系団体はお互いに認知してることが結構多いので一人見つければいろいろ見つかる)。
また、真面目系団体は、登壇して喋る人はだいたいエース級の人材なので、真にその団体の実力を見るためには、新歓ですみっこの方でボーッとしてる人に声をかけるといい。
女子が多いか。人が多いか。

といった様に、活動内容の他にも、色々と確認しておくべきことがあります。真面目系の団体はたくさんありますが、その見つけ方にもコツがありそうですね。特に女子の皆さん!理系であればクラスに女子は少ないでしょうし、サークルは女子の友達を作る良い機会です。女子の人数も考慮に入れてみてください。


 次にサークルの絞り方についてです。取り敢えず入ってみたは良いものの、絞り方がわからない…そんなあなたは、以下のことを考えてみましょう。

ちゃんと活動があるか?所属してて面白いか?

サークルの活動内容が自分の進むべき道に必要かどうか

 やはりサークルの活動に何かしらの「思い入れ」や「ときめき」を感じるかどうかは大事でしょう。この活動は自分が本当にやりたいことなのか、サークル絞りに困ったときには考えてみましょう。私の場合は、サークルに所属していることで学びを得られるかということは自分にとって大きな観点だったと思います。

心に従う。てかいくつか入って、「もうコレ以上無理」ってなったら、自分の心のなかでサークルたちが生存競争を始めるので、自然淘汰(蠱毒)が終わるのを待つのが良い。
あと、時間選好が人にはかかるので「今楽しむ目的(現在)」と「将来に資する目的(未来)」という2つの軸はバランスを取ると良い。
サークル及び部活は完全に任意ですから、行きたくないという気持ちの方が大きくなったらスッパリやめましょう。これをしないと学生生活の多くを無駄にします。

 心に任せる派ですね!実際、行きたくないという気持ちが芽生えてしまうと、参加していても楽しくないですよね。参加したくない気持ちがどこかにあるなら、キッパリやめてしまいましょう。それでもどこかに迷いがあるのであれば、この活動によって未来の自分にとって有意義なものだと思うか、今の楽しみと天秤にかけて考えてみましょう。

 ではここからは、もう少し細かい話をしていきます。

ではここからは、後編も含めてもう少し細かい話をしていきます。きっとサークル選びの参考になるものばかりなので、もう少しお付き合いください。

インカレ?学内?

 さて、次に、サークルの種類に関してですが、インカレサークルと呼ばれるサークルと、学内サークルと呼ばれるサークルがあります。インカレサークル とは、東大内に限らず、複数の大学の学生で構成されているサークルのことで、学内サークルとは、基本的には東大生しか入ることのできないサークルです。では、これらの違いをみていきましょう。

〈インカレサークルの良いところ〉
・多様な人(違った環境で育った人・違う考え方の人)と関われるので視野が広がる
・東大生を俯瞰できる
・異性問わず出会いがある
・その分野トップの人がいる
・他大の人と知り合うことができる
・内輪の価値観への固定を避けられる
・人数が多いのでフェードアウトが容易
・女子率が高いことが多い
・コミュニケーションにおける趣味や教養の大切さを知ることができる

〈学内サークルの良いところ〉
・自分は東大のステレオタイプに近い性格だと思う人は居心地が良いと思う
・色々な活動を共にし考えをぶつけ合える仲間と出会える
・東大内での「友達の友達」という網ができる
・話しているだけで思考力を使う様な友達に出会える
・同じ大学なので助け合える
・将来の人脈作り
・似た環境で育った気の合う人が多い
・共通理解が多いのでコミュニケーションが容易
・早口をあまり気にしなくて良い(個人差あり)
・困ったときに入試話や試験話、進振り話ができる
・真面目な人が多い印象
・運営体制がしっかりしていることが多い
・学べることが多い印象
・東大内に知り合いの先輩が多くできると良いことが多い

 インカレサークルの最も良いところは多様性、学内サークルの最も良いことは似た考えの仲間や学内の繋がりといったところでしょうか。真面目なイメージは学内に多い様ですが、これはインカレ・学内に関わらずサークルの性質によると思います。インカレサークルはキラキラしていて入りづらいという先入観を持っている人も多いかもしれませんが、インカレ・学内に関わらずサークルの雰囲気は実際に行ってみて自分で判断すると良いでしょう。

 ただし、インカレサークルの中には、何らかの理由で東大生以外に参加してほしいサークル(男女比の関係など)があります。昨年の入学式で話題に上がった話でもありましたね。この様なサークルに関しては、他のインカレサークルと比べて雰囲気もまた違ってくるでしょうし、好みが人によって強く分かれるだろうという意見もありました。私は所属していないのでわかりませんね、。

 さて、最後までサークル選びガイド前編にお付き合いいただきありがとうございました。長い文章となってしまいましたが、サークル選びのコツの中でも、前編では基本的なことを中心に紹介してきました。後編では、サークル選びの失敗談やUTFRの特徴、具体的なサークル紹介などをしていきます。よろしければぜひご確認ください。

UTFRは、東大合格者がほぼ排出されない学校から東大に進学した現役東大生の集団です。
メンバーの「第二の母校」という互助団体の側面と、過去の自分たちと似た境遇の中高生・受験生を支援する教育団体としての側面があります。
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