おわりに

 最後まで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。多くのメンバーの協力のもと無事にこの冊子を発行できたこと、そしてこの冊子を通して読者のみなさんと関わることができたことを嬉しく思います。非進学校出身東大生の、おそらくは誰とも被らないだろうここまでの人生をどのように感じたでしょうか。
 執筆者となった8人の東大生にも、書いていくなかで感じたものがあるのではないかと思います。ここまで歩んだ過去を振り返って感じたことは、進振り制度(注:東大では2年次に後期課程で進学する学部を選択する必要があります)をはじめ、これからの大学生活、そしてこの先の人生で道に迷った時に自身の判断を大きく後押ししてくれることでしょう。
 とめどない時の流れのなかで、非進学校出身東大生は自らの道を選び、そしてこの合格体験記もまた絶えず変化しています。2年ぶりの対面開催となった昨年度の五月祭で「非進学校出身東大生による合格体験記Ⅵ」が発行され、当時それを読んでいた非進学校在籍東大受験生たちが今度は非進学校出身東大生として合格体験記を書いていることは、編集に関わってきた身として本当に喜ばしい限りです。この合格体験記に記された「大きな物語」の先に明るい未来が待っていること、今後も合格体験記が発行され続けていくことに期待しつつ、改めて、読者のみなさんや執筆者・編集者として協力してくれたUTFRのメンバーをはじめ、この合格体験記を通して関わることができた全ての方々への感謝の気持ちを述べること、将来さらなる飛躍を遂げられると願うことをもって、この合格体験記を締めくくらせていただきます。ありがとうございました。

2023年5月13日 柴田翠國

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非進学校から孤独に東大を目指したメンバーたちの受験体験が記されています。

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