う_こ音符

絶叫グループレッスンが静かになった日

可愛すぎる音符の玉は、なぜか低学年の男の子が大好きなやつ。
これだけはとまらない・・・・

これまでのグループレッスン風景

男の子二人のグループレッスンはいつも大騒ぎで、これまでの1年間子どもたちはふざけまわり、一時間のレッスンのあいだの実質20分ほどしか学習にならないような感じでした。
人の話は聞かないわ、突っつくわ、抱きつくわ、教室のものは勝手に持ち出すわ、譜面台は振り回すわ・・・
ふたりとも音楽は暴走気味。拍も拍子も共有もなく、とにかく喚いて楽しんでいる様子。
それでも、毎回、一緒に歌を歌ったり、ドローイングをしたりするのが楽しく、とにかく祝祭のような1時間で、私もどっと疲れながらも一緒に楽しんでいました。

3年生になった二人のレッスン

今回は少し様子が違ってきていたように思いました。
彼らも3年になり、少しずつ抽象思考ができるようになってきたのでしょうか。
拍と拍子の概念がはっきりと理解できたようで、
(それは頭と心と体が一致する感じで。)
白い用紙にフリーハンドで一本線を引いてト音記号を書き込んであげたのを渡すと、ふたりとも、自分の中にあるリズムを表記しようと夢中に。

秩序、という言い方が適当なのかどうかわかりませんが、空間性に乏しかった彼らのピアノもそれぞれに、拍と拍の間に余白が生まれ、やんちゃな演奏もいずれ落ち着いてくるのも近い気がします。

理解、というのは 体と頭と心で納得して、自分とも少し距離が置けるときにできるもので、まさに彼らは今日、頭上で鳴っていた「リズム」が何であったか、拍や拍子とどのような関係性にあったか、自分の胸でしっかりと理解したようです。

ちなみに、音符作りの紙を切るのもフリーハンド、リズムの進行線を描くのもフリーハンド。ハサミもものさしも使わない。出来上がった五線紙もつかわない。どこでも最小の道具で始められること、も伝えたいんだな。そして間違いなく子どもはその方を喜びます。
大事なことと教えるし、ここが音楽とつながることが更に大事と思います。

そして、ちゃんと、できたじゃないか。リズム。
よかったよかった。
夏には連弾をやってみる。楽しみ!

ただ、
まだまだ「う○こ大好き教」からは離れられそうにないが・・・。
(小学校の先生である受講者さんに聞いたら、そんなもん、高学年になっても言ってますよー 。とのこと。いつまでつ続くの?というお母さんにつたえると、とほほ、ってかんじでした。わはは。)

愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!