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ことりのかあさん/ピアノ練習帖Ⅱから

utena music field ではピアノの弾き方を教えるのではなくて、音楽をやりたい、という思いがあるので、どうしても他にあるいわゆる「教則本」ではものたらず、私の自作のテキストを作って使っています。

ピアノ練習帖Ⅱは子どもたちが出会う初めての「両手をつかった曲集」になります。

私は、よくあるテキストの「右四分音符が並んだメロディ+左の簡単な伴奏」がズラッと並んでいるのは、どうもつまらないので、この曲集では、右だけの曲や、左だけの曲、左がメロディで右が伴奏の曲、連弾で、二人で弾かないとどんな曲かわからないもの、メリスマ風のや、なんちゃってオルガヌムのもの、などもおりまぜて最終的に2オクターブに届くように作っています。

というわけで、これは右手だけの曲

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ある生徒さんのお母さんは私のつくった曲を「スリリング」と評されたのですが、とにかく一曲一曲が違う雰囲気を味わえるようにと思って作ったのがそういう印象を持ってもらったのなら嬉しいなあと思いました。

春には、良い助っ人にも恵まれて、無料の楽譜作成ソフトで作っていたものを、有料のきれいなフォントのに書き換えてもらい、製本化も実現しました。それまで、ファイルに閉じただけのものだったので、嬉しい限りです。

では、そんなこんなで、ことりのかあさん
という曲をご披露します。

この曲はラに少しなれてきたころにでてくる曲で、丁寧にラの音へ5指を移動させること、跳躍の楽しさ、スリリングさと大胆さを味わってほしい曲。

そして、忙しそうな様子も感じながら、でも全音符。
これはレッスン中に録画したもの。

生徒によってテンポもそれぞれです。

待つこと、聞くことの楽しさ、拍子にのることのたのしさ、共有する楽しさをあじわってもらえるか。

すこし走り気味になってしまうところも拾いつつ、一方的に「合わさせる」のでなくセッションとして成立させるか。

みたいなことを、毎日やっていて、私はとても満足してあー今日もセッション、堪能した、と思うのです。

すきな曲を子どもたちは何度もせがみます。私も私の気に入った曲を生徒にせがみます。





愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!