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音楽の背中・暮らしの奥に(日記)

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大人や子供がやってきて音楽をまなぶここutena music field での出来事と、日々のふりかえり、明日への希望などを。 音と音のあいだにある音楽と西洋音楽の仕組みへの敬意…
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#ドローイング

音楽プロセス体験研究室の地味なZoom

ただただ、黙々と自習するために、集うZoomというのを見かけたことがある。 自習する内容はなんでもよくて、でもそこに集うためには課金が必要で。 それはきっと一人でするより、きっとうんと集中すると思うし、まして課金しているのなら、なおさら。 わかるわかる。 不思議なもんで、そのPCやスマホの向こうで他の人も黙々とやっていると思うと、一人でするのとはきっと全然違うんだろう、やってみたいなあと思っていた。 音楽プロセス体験の昨夜のズームは、二人きり。 私は取り組みの途中だったメロ

音を言い当てるよりも・・

音を見る、音に聞き入る、音を追いかける。 うんと受け身になって、 音の開示するものを受け取る。 それらは、 なっている音の名を大脳が言い当てるより うんと前に出会っている音の姿。 音楽の姿。 あるいは なっている音は銀河の星の一つのように 美しい群生として散りばめられている。 一つの音の名は その構成の中の、ほんのひとひら。 その一つを言い当てるよりも 大事なことがある。 音の名はたった12個。 それを言い当てるよりも それらがどう自らを音楽に投げだしているかを この耳

音楽を描く’ワークショップ近況'23/8

8/26中学生が見学に うちは音楽療法なのか、どうなのか。 今日は(今は真夜中で、もう昨日になってしまったけれど) 昼間には、急遽、短めの入門ワーク。 以前に問い合わせのあった、「学校の課題で研究テーマをもって論文を書くために見学したい、音楽療法に関するヒントがあれば」とのことで、中学生とそのお母さんが尋ねてこられました。愛媛で毎月ワークショップに参加している3人衆にも協力を仰ぎ、一緒にドローイング。 30分ワークをして、あと、質問なんでもしてみてね、という感じでやってみま

描いて育てる音楽・メンバーシップの活動をご紹介いただきました。

この日のZoomは珍しく午前中に行うことができたので、 窓際にpcを持ってきてお話しをしました。 utena drawingのおおもとになっている、音楽、人の捉え方について書いた私の記事を元に話し合うのですが、対話によって、それぞれに語られて、さらに深化させ膨らませていくプロセスが私にとっても貴重な時間となっています。 その時の印象や予感を参加者の長谷川さんがnoteに書いてくださいました。 大変地味に根気良く継続しています。 自分一人でできるもんではなくて、参加者さんの

音楽との距離の縮め方(メンバーシップ)

音楽をやろうとすると、どこか身構えてしまう、ということってありませんか? 音楽するという結果に自分を合わせていくのではなく、 自分の体験を自分で読みながら、 自分の囚われている囲いを解いていく。 例えば、音楽の中にある 呼吸のようなもの。 それは音楽のいろんなところで働いているのですが それは、どこかよその話ではなくて、 誰しもの人の心?身体?の中にもあるもの。 自分の感覚を取り戻しながら、音楽と対話していくのが、 utena drawingです。 感じることから学ぶ

最近のオンライン・サークル音楽プロセス体験

上の写真は、オンラインサークルでのZoomワーク後の我が机の上の様子です。 一見、絵を描くwsにみえそうですが、音楽を体験するワークなのです。音楽を体験するために動線を描きます。 4月からの楽しくコース 楽しくコースは毎週1回、15分のZoomワークが最近は中心になっています。 やってきたことをピックアップしてご紹介します。録画してあるので、しばらくは楽しくコースにはいればこれらを動画で閲覧できます。(適時消えていきます) 音の上がり下がりだけを丁寧に体験する エンタ

6月の音楽室

新しい曲とどんなふうに出会う? 音楽室では、秋のコンサートに向けて、それぞれ大きな曲に取り組み始めています。 まだ耳に馴染んでいない曲を譜読みするのは大変。 音楽的要素のない譜読みになって 「これはレで、えっと、次はラで、 あれ、ひだりわすれた・・・」 って感じの作業になってしまいがち。 だからと言って、耳コピさせたり、 隣の大人の指示待ち楽譜無視で弾き覚えさせたりもしません。 楽譜を自力で読む力を育てることは、とても大事なことなので まる覚えさせることには反対。 どう

サークルを立ち上げてみました。

utena drawing の使い方に慣れながら、自分の音楽体験を育むサークルを立ち上げました。そこにはこんな意図があります。 芸術を今すぐ、身近に感じる芸術というものが、どこかとっても高尚なものになって、手が届かなくなっていくとしたら、とても残念なことだと思います。 多くの人が芸術を前に身構えてしまう・・そんな場面もたくさん見てきました。 音楽 を 描く この行為は音楽なのか、絵画なのか、 はたまた運動(ダンス)なのか。 そのへん、あまりできあがってくる結果を云々

なりたかったもの

手仕事か建築か 昨日は、朝一番の美容院の帰り道、 リースができた、というので、生徒さんのおうちのお店に立ち寄ってみた。 かわいい。 いいなあ、音楽室やっていなかったら、手仕事する人になりたかった。 って、この前は、 別の生徒に、 「私音楽やってなかったら、建築したかったんよね。造園と。」 と、話してたような気がするし。 でも、巡り巡って、音楽室をやっている。 おとえほんをめぐって手仕事といえば、幼児さんが初めて手にする楽譜らしきもの『おとえほん』 は一人一人に手作りして

音楽をスローリーディングしてみる

noteのオンラインサークルの7ヶ月め経過報告 [音楽のプロセス]と[自分の感覚]を結ぶ方法として 音楽の要素を描いて体験するutena drawing を 動画やzoomを使ってみんなで学ぶ「描いてまなぶ音楽プロセス体験の会」というのをやっています。 7ヶ月やってみて運用の仕方にだいぶ慣れてきたとともに、さらに伝わりやすくするための軌道修正を思案中です。 これまでのこと月イチのお題のたのしさ noteサークルの料金が月額制ということもあり、月単位で内容を決めていくこと

音楽を描く’サークルご紹介いただきました。

noteにてオンラインサークルをやっています。 音楽を動線に置き換えて実感を確かめるutena drawing という方法。 参加者さんの 長谷川晃子さんに記事に取り上げていただきました。 ほんとによく私の稚拙な文章も読み込んで頂いていて、いつかお会いできたらいいなあと思っていたのですが、8月のzoomでは、初めてお話をすることができました。 サークルで取り上げているワークはほんの小さな時間で取り組めるものがおおいですが、この点のワークもその一つ。 そもそも音を可視化

”音楽を描く”ワークショップ6月

愛媛は感染者数も減ってきていることもあり、音楽室も隣の部屋を開け広く使いながら、月1回の大人の音楽ワークショップ「音楽を描く」utena drawing を行いました。 もう多分5年近くになるこのメンバーでのワークショップ。 感覚的にはこなれてきているし、体感もドローイングも随分変わってこられていて、いつもにこにこして皆さんたのしそうではあるのですが、そろそろ、受動的なワークでは物足りないのではないかなと思ったりします。ほんとうなら、歌ってみたり、笛を吹いたりしてアウトプッ

11月の音楽室

子どもたちにはなくてはならないらしい、「音楽を描く」ここのところ、手洗いとワークブックに時間を取られて、音楽のドローイング(utena drawing)で遊んだり学んだりする機会が減っていたのですが、今週は生徒さんにせがまれることも多く、じゃあ、ドローイングしよか、っと伝えると、ヤッター、と、大喜びで、クレヨンや色鉛筆を覗き込んで好きな色を選び始めます。 これは、フレーズの立ち上がりと、ひとまとまりをかんじながら歌ったもの。 ときには小言先週、来るなりねむーいと言って、う

9/18音楽を描く日々の記録

小学生のグループワーク子どもたちのコンサートが終わって、一息ついて 先週からはまた、グループで音楽の基礎を学ぶサイクルに入っています。 1・2年生は、リズムの基礎の基礎を理解中。 うちの生徒たちが、ビートの中に入り込んでピアノが弾けるのはこの基礎の積み上げのおかげ。生きた拍と拍子の上に、リズムが乗るように、先々の構築もかんがえての、このワーク。 みんな、むちゃ、喜びます。 自分でこんなきれいな線が描けるなんて、嬉しいに決まってる。 私は、「何をやってるのかわからない」