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音楽の背中・暮らしの奥に(日記)

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大人や子供がやってきて音楽をまなぶここutena music field での出来事と、日々のふりかえり、明日への希望などを。 音と音のあいだにある音楽と西洋音楽の仕組みへの敬意…
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2019年9月の記事一覧

問いを深めることがレッスンの意味

初めの問いはその人にも分からない、がデフォルト教室のドアを開ける人はさまざまで、音楽に対して持つイメージや思いは、みんな違っています。そして、その憧れや、問いへの対象はまだ曖昧です。はっきりとこうしたい、と言っている人でも、私なりに解釈し、それをどのように実現していくか筋道をたて具体的に関わろうとしてみると、その「こうしたい」はその対象を掴み得ず、結局理想というのは、曖昧なもんです。それは、当然だし、仕方ないことです。だって、まだ未知なもの学びに来てるんだから、全部わかってた

肌で知る旅

行かなきゃ味わえない会いに行く、というのをやってきました。駒ヶ根市。 わかっていることでも、じかに肌や目や耳で感じる、その必要がある、どうしてもそんな気がしてしかたなかったからでした。そしてそのとおりでした。 現代という時代は、いろんな情報を本当に簡単に集めることができて、そして、それを知ることもできます。だからわかってると思う。それはそれで、間違ってはいないと思うんです。でも、それで済ませられないなにか・・・ ああ、そうか、そうやって本当の旅は始まるのですねー。 私は

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9/23碌山美術館

耕す (音楽を描く’日々の記録)

最後のレッスン4・5年、月に一度のペースの個人レッスンとグループワークを続けてこられた受講者さん。これまでのことを振り返ってこんなふうに伝えてくださいました。 「谷中さんのワークで、私の音楽の土壌を耕してもらってきた。感謝感謝です。」 そういえば、最初の頃は、レッスン中にわたしが 「歌ってみて」 というと硬くなり「いやだ。」 と言ってたねって。 そうかー、そういえばそんなときもあったな。 私も拒絶が痛いなと思ったことも正直ありました。 でも、もうそれは経過する前の話。

9/18音楽を描く日々の記録

小学生のグループワーク子どもたちのコンサートが終わって、一息ついて 先週からはまた、グループで音楽の基礎を学ぶサイクルに入っています。 1・2年生は、リズムの基礎の基礎を理解中。 うちの生徒たちが、ビートの中に入り込んでピアノが弾けるのはこの基礎の積み上げのおかげ。生きた拍と拍子の上に、リズムが乗るように、先々の構築もかんがえての、このワーク。 みんな、むちゃ、喜びます。 自分でこんなきれいな線が描けるなんて、嬉しいに決まってる。 私は、「何をやってるのかわからない」

感じることの先に「私」がある

わからない、を生きる

何かを知ることも嬉しいことだけれども 分からないっていうのを生ききるのも いいんじゃないかなとも思います。 いつもいつも、あ、そうか、って分かってしまったら もうそれはそのままお蔵入りかもしれない。 思考停止するくらいなら何も分からないままのほうがいいと思う。 その代わりそういう生き方って、安住できないから すごく不安定になるかもしれません。 すごく不安定になります。 よりどころがないから。 それでも。

9/11音楽を描く'日々の記録

8月にはお休みを頂いていた、愛媛の固定メンバーでのワークの日でした。 愛媛の講座としては、間が開いたので ちょうど良い感じに忘れてて (私もです。) こういうときは、逆に新鮮にできるいい機会ととらえるのがいいと思いました。 ここまででやれてきたことのあいだに埋もれている まだ捉えきれないものや、良いドライブ感を掴んだときに忘れてしまった別の実感、みたいなものを思い出せる内容にしたいと。 今から思えば楽にできるとおもうようなシンプルでやり慣れたワークの中に私達がまだ拾えてい