1st Album「𝘙𝘦𝘷𝘦𝘳𝘴𝘦 𝘉𝘭𝘶𝘦」への想い

"𝘉𝘭𝘶𝘦"という単語には、さまざまな意味があり使い方によってその印象を変える。

いや、正確には人類が"𝘉𝘭𝘶𝘦"から多くの意味や風景を連想したのかもしれない。

たとえば、このような慣用句が存在する。

the Blue Bird  青い鳥 ※幸福の象徴
blue blood  名門、やんごとなき血筋
blue film  ピンク映画
blue jokes  猥談
blue Monday  憂うつな月曜日
feel blue  気分が塞いでいる
once in a blue moon  きわめてまれに
out of the blue  だしぬけに
a bolt from the blue  青天の霹靂
into the blue 跡形もなく完全に(消えた)

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完全に主観だが、大量に存在する色の中でも特にこの"𝘉𝘭𝘶𝘦"は作品の題材やタイトルとして扱われることが多いような気がする。

プラスの意味にも、マイナスの意味にも、なり得るこの人間臭い色に人は惹かれてしまうのかもしれない。

かくいう俺も、一般的には別の英訳が正しいとされている「憧れ」「青春」「人生」などを"𝘉𝘓𝘜𝘌"と表現することが多い。

そんな"𝘉𝘭𝘶𝘦"が数ある色の中で最も好きだ。
(あくまで大分類の中だが)

そして、今回の1st Album「𝘙𝘦𝘷𝘦𝘳𝘴𝘦 𝘉𝘭𝘶𝘦」にもそれは入っている。制作段階から"𝘉𝘭𝘶𝘦"はかなり意識をしていたと思う。

ルーティンにしていた朝の散歩で見上げる澄み渡った鮮やかな"𝘉𝘭𝘶𝘦"。

夕暮れ時を過ぎ、グラデーションのように色を変化させていく濃密で吸い込まれそうな"𝘉𝘭𝘶𝘦"。

さまざまな𝘉𝘭𝘶𝘦を眺めながら、曲を、言葉を紡ぎ、カタチにしていく。

長い旅だったが満足いくものに仕上げられたと思っている。

1st EP「regain」。決して満足していないわけではない。でも、何かが足りない気がしていた。

実際、当時サーキットイベント「若者のすべて」でお客さんとして多数の出演者を観て、今のままじゃ勝てないと感じた。

そんな想いから"生まれ変わりたい"と想い、Full Albumを制作することをメンバーへ提案した。

だからこの「𝘙𝘦𝘷𝘦𝘳𝘴𝘦 𝘉𝘭𝘶𝘦」には、生まれ変わるという意味の「𝘙𝘦𝘣𝘪𝘳𝘵𝘩」も含まれている。

10年間追い続けた夢の結末が、諦めるしかなかったこと。

10年間想い続けた恋は、それでも叶わないという結果だったこと。

どんなに願っても叶わなかった切なくて悲しい"𝘉𝘭𝘶𝘦"もたしかにあったけど、俺はこのアルバムで生まれ変わり、それを反転させる。

そんな一枚にしたいと想っている。

俺の想いを軸に創られた曲たち。
でもあなたの「想い」や「過去」ともクロスオーバーして、𝘙𝘦𝘷𝘦𝘳𝘴𝘦 𝘉𝘭𝘶𝘦できると想ってるよ。

アルバムを創り終えた今はそんなことを願っている。

𝘊𝘓𝘖𝘝𝘌𝘙𝘚 𝘏𝘐𝘎𝘏

Reverse Blue by CLOVERS HIGH

𝘾𝙇𝙊𝙑𝙀𝙍𝙎 𝙃𝙄𝙂𝙃 lit.link(リットリンク)

※本記事アイキャッチは上石千聖さん撮影