IT営業マンが副業で週1回の介護のアルバイトを2年間やったから提案したいこと

表題の通り、福祉とは全く畑違いのIT業界でフルタイム正社員で
働きながら、約2年ほど、副業として介護の仕事をしました。

そこから学んだことはこちらに記載。

2年間で学んだことを踏まえ、この記事では、
福祉/介護業界での副業を経験した立場から2つのことを提案したいです。

①経営者は副業に寛容になって!

②福祉/介護業界は副業を受け入れて!

一個ずつ説明します。

①経営者は副業に寛容になって!

副業って、まだ世の中的には一般的ではなかったりとか、
副業してます、っていうと、あまりイメージ良くないですよね。

あと、否定的な経営者は超多いです。
わかるんです、短期的にはデメリットも多いので。

とある中小企業の経営者の集まりで、副業について話す機会があり、
「副業を認めている会社」に挙手してもらったら見事にゼロでした。

デメリットについては世間一般にも言われている通り(割愛しますが概ね賛成)。で、体験した自分もデメリット(特に「ど短期」では本業にマイナス)もあるのは身をもって実感しました。

でもそれ以上にメリットがあるからやろうよ、ということで
自分にとっては2年ほど続けてみて以下のメリットを感じています。

・結局のところもっと本業を頑張る社員が生まれる
・世の中に揉まれて少しは人間性もまともになる/なろうとする(今まではごめんなさい!)
・それらをひっくるめて「視野の広い社員が生まれる」

あたり。

これはたぶん同じ会社/職場で一つの仕事をしていたら学べなかった
もしくは学ぶのにもっと時間がかかったことだと思います。

特に1個目、逆説的ですが本当にそうなります。

会社側も終身雇用が保証できないこの時代。
社員自らが稼ぐ力をつけようという活動→副業なので
ぜひ寛容に見てほしいです。(そのうち良いことあります!)

そして

②福祉/介護業界は副業を受け入れて!

一応、IT業界から福祉/介護業界に来ました!

で、現場の仕事を1日でもやればすぐに分かるんですが
介護の現場は本当に人が足りてなくて
IT化とかなんとかで解決できる話ではないんです。
(もちろん効率化のためにIT活用は大事ですよ♪)

で、実際に仕事はきついですし、待遇も上げるのはたぶん難しい。
これから福祉業界を希望する若者はきっとあまり増えない。
高齢者はまだまだ増えていく予定。

外国人を受け入れる、というのも大事な選択肢ですが、
日本国内に目を向けてみると、自分みたいに、週1日とかなら働ける/働きたい人はたくさんいる気がします。

自分が週1回働いているだけでは、今の職場すら大して助かってないけど
こういう人間を増やせれば、少しは環境も良くなると思うのです。

あと、週1日だけでもいつもと違うスタッフが来ると、意外と利用者様(お客様)も喜んでくれます。

働きたい/働ける人も働けて、現場も助かって、お客様も喜ぶ。3者でWIN-WIN-WINじゃん!と思うのですが、実は副業禁止する企業と並んで
大きな壁が、「介護職員初任者研修」という資格だと思っています。

介護の仕事(アルバイトでも)を始めるために取得が義務付けられている資格で座学と実技で約130時間の講習と修了試験の合格が必要です。

これが介護の仕事をする上で、ものすごい参入障壁になっていて、
仮に副業が解禁されて副業をするにしても、よほど強い意志で「介護/福祉」って決めている人以外は他の選択肢(それ以外の仕事)を選んでしまいます。

真面目に資格をとって、2年ほど実務をした身でいうのですが、
絶対に必要な知識ももちろんありますが、現場レベルではほとんど使わないことも多いし、実技も実習するよりもさっさと現場に出る方が絶対に習得が早いと考えます。

もちろん高いレベルで福祉の仕事を目指す人は今まで通りの勉強が必要ですが、アルバイトレベルでは必要ない知識やスキルが数多くあります。

必ず必要なのは、尊厳や老化や認知症の知識、あとは人物の適性。
それさえあれば、あとは現場でなんとかなる!
具体的には、それらを1日講習くらいで学んで最低ラインの「初任者」の資格を取ってまずは現場で働けるようにすべきと考えます。

そうすると。受け入れて教える現場が大変じゃん、という人はいるかもですが自分の場合、130時間学んでも、教える現場の皆さんは超大変だったので、今とあまり変わらないはず。
(現場も初任者研修受講者が即戦力として来ることは期待してないです)

なんなら、日常業務ではむしろ、将棋や折り紙のスキルや、昔の歌謡曲(吉幾三とか)の知識のほうが必要だったり。

命を預かる仕事だから、ということは分かるけど、ちゃんとした管理者がいればほとんど必要ないです。

ということで、自分の「IT営業マンが月2~3回だけど副業で介護のアルバイトを2年間やってみた」経験から

①経営者は副業に寛容になって!

②福祉/介護業界は副業を受け入れて!

の2つの意見を書かせていただきました。
特に副業×福祉/介護は相性がとてもいいと思います。

この記事に興味や関心をもっていただいた方、
「副業」「介護の人材不足」に興味をお持ちの方、ぜひもっと意見交換しましょう!!

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