【詩】ここまで

ここまでか

ここまでよ

目には見えない境界線

もうこれ以上一歩も踏み込めない

前は軽々と超えられた

あなたと私の境界線

いつからできていたんだろう

気づいた時には遅かった

手を伸ばして触れることはできても

それ以上

足を踏み出すことができなかった

それを受け入れるのが

イヤだった

目に浮かんだ涙はあふれでて

あなたとの間に川ができる

大きくて渡れない

橋が架かることはあるかしら

白いカササギが飛んできて道をつくってくれたなら

もしそうなら私は渡れるかしら

渡ろうとするかしら

ごめんなさいとありがとう

それだけが

あなたと私をつないでくれる

小さな笹の葉が船になり

光を乗せて運んでくれる


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