【詩】

川があると叫んだ子供に

あれは水たまりだよと母親が笑う

雨が降った翌日のこと

田んぼにたまった水が川に見えたようだった

小さな子どもからは大きな川に見えるのかな

本物の川はその先にある

田んぼに挟まれた細い道を通ると

本物の川にたどりつく

上流から流れてくる水は緩ゆるやかだ

だけど雨が降った後で水の量が増えている

本物の川

大きいとはいえないけど本当の川だ

その川をどんな風に見るのだろう

小さな三輪車をこぎながら

川を目指して進んでる

お母さんと一緒に