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桜のじゅうたんが広がり始めました

まだ薄暗い明け方ですが、強い雨風の音で目が覚めました。春の嵐を思わせる暴れっぷりに、今日の電車は遅れてしまうのではないかと心配になりました。

強い雨風が気になったものの、まだ早い明け方でしたので二度目の眠りにつきました。再度目が覚めれば暴れていた雨風は、すっかり大人しくなっていました。

ほっとした私は、外出した時に、桜並木と桜の木が植えてある公園をぐるりとめぐることにしました。

やっぱり散っちゃってるな。

雨風の強さに耐えかねて枝から離れた花びらが地面に散り、薄紅色のじゅうたんが広がっていました。緑の芝生の上に散り、黒い道路の上に散り、大地に薄紅色の景色があります。

目線を上に向ければまだまだ花がついている木が多いので、桜並木の向こうは薄紅色の靄がかかっているようでした。

地面も頭上にも広がる薄紅色は今だけでしょう。

歩いていると小さな女の子が花びらを集め、ぱあっと空に散らせていました。その花びらをもっと小さな子どもが、よちよち歩きながら拾います。服装と見かけだけでは判断できませんでしたが、小さな女の子の妹か弟でしょう。

お姉さんの手から散った花びらを、しゃがんで一生懸命集めていました。

小さな子どもが多いとドキドキしますね。うっかりぶつからないようにと気をつけながら歩きました。

この時期、この地域は強い風が吹くので、また春の嵐がやってくるでしょう。春の嵐が暴れて薄紅色の花びらが散れば、今度は新緑の季節です。

緑の葉に強い日差しがあたって、濃い影が落ちます。汗ばむような陽気の中で、木陰にいればひんやりとして気持ちが良いです。

桜の木ばかり写真を撮っていましたが、これからは、地面に散った桜の花びらも撮影対象です。

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