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『えのないえほん』

昨日noteに投稿した詩。

コメント下さった方にお返事を書きながら、ふうっと思い出しました。連作短編集アンデルセン作『えのないえほん』

絵がないといいながら美しい挿絵がある本もあります。私が読んだのは切り絵がところどころで差し込まれた本でした。アマゾンで探してみましたが、私が読んだ本はなかったので表紙に満月がある本を。

屋根裏部屋で暮らす貧しい画家は、毎夜訪れる月の話に心を慰められていました。月が語る33話を画家が書き留めたという設定です。

お月様からみた世界はどうみえるのでしょうか。『えのないえほん』では、日々を懸命に生きている人たちの姿が描かれています。ハッピーエンドで終わることもあれば、不条理な人生の中で命を落とす人もいます。人には言わない奥底に隠した声も、お月様の目から掬い取ります。

連作短編集なので一遍ずつゆっくり味わって読むのも良いかもしれません。



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