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【詩】初夏の誘惑

ちらちら踊る
光と影を歩いていこう

青葉がこする
音を聴いて歩いていこう

緑を吹き抜ける
風をお供に歩いていこう

こんなに涼しいのに
風はやさしいのに
どこかの雨粒を含んでいるのに

それなのに
目の前にゆらぐ蜃気楼

ゆらゆらと揺れる幻
手をのばしてもつかめない
走ってもたどりつかない
存在しない王国

本当だと思いはじめたら
ひと休みしよう

そうすれば
また楽しく初夏を遊べるだろうから

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